糸を紡ぐ
象が座って前足の爪を器用に動かしている。
爪の先には蚕の繭。キラキラするふっくらした白い塊から、針のように、棘のように細い一本の糸を爪の割れ目を繊細に動かして、引き出す。二つ目、三つ目の繭からも同じように糸を引き出して、三本をまとめて軽くねじる。そうして、トイレットペーパーの芯に巻き取っていく。ペーパーの芯は徐々に光り輝く糸に覆われていく…………
目が覚めた。
意味がわからないけど、なんだか素敵な夢だった。
駅を降りて学校に向かって歩く。
今まで会ったことがなかったのに、奴が前を歩いていることに気がついた。
追いつくかな。でも、奴は歩くのが、一人だと早いし。
ちょっとだけ歩くスピードを早めてみたら、なんだか競歩みたいになっちゃう。
今日見た夢に話をしたいな。
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