37話:雷の剣

「ヒュオオオオオオオオン!!!」


ドラディアが天高く咆哮すると同時に、角から電撃が放たれ、俺へと飛んでくる、俺は片方の翼にオーラを纏わせ、盾にし電撃を防ぐ。


電撃を防いだ後、炎の槍を生成し、ドラディアへと放つ、だがドラディアはその炎の槍を軽やかに躱し、お返しと言わんばかりに電撃の槍をこちらへと放ってくる、俺は炎の槍を放ち、電撃の槍へとぶつける、お互いの槍が激突し、相殺される。


ファイアランスをそれなりに撃ったはずなんだが…全部避けられるか、やっぱ速いやつは厄介極まりない、ただ速いだけならまだ良い、俺が得意なのが近接戦ってのもあるが、相手から近づいてくる上に耐久も低いから一撃決めれば状況がひっくり返るからだ。


ただ…あいつ…ドラディアは速い遠距離主体のモンスターだ、普通に近づこうとしても俺は素早さ負けしている、距離を取られて遠距離で一方的に攻撃されちまう、だから自然と俺も遠距離主体にならざる負えないんだが…さーてどうすっかな…


「ヒュオオオオオオオオン!」


ドラディアが再び咆哮すると同時に、角から電撃が放たれる、俺はオーラを纏った翼を盾に構えるが、その電撃が急に分裂し、俺の周りを囲う。


俺は即座にもう片方の翼にオーラを纏わせ、翼を大きく広げてその場で回転し、電撃を打ち消す。


危ねぇ、ライトニングは自由度が高いってのはわかってたが分裂までしてくるとは思わなかった、だがなんとか防いだ、次はこちらのターンだ、バースト!


俺はバーストを発動させ、ドラディアがいた場所へと爆発を起こす、ドラディアは跳んで爆発から逃れる、そして即座に翼を使い、急加速しドラディアへと接近する。


よし、接近成功、いくらドラディアが速かろうとこの距離なら俺の攻撃が当たるのが先!そしてドラディアは防御力が低い、ここで大ダメージを与えてやる!


そう思い、攻撃を繰り出そうとした時、ドラディアが顔を大きく上げ、角に雷を溜めているのが見える。


なんだ?一気にライトニングをお見舞いする気か?でもライトニングならオーラで防げる、ここは攻撃…


そう思い、そのまま攻撃しようとした時、ドラディアの角に集まるかの様に風が吹くと同時に、水も生成され、角に集まっていく、頭の中でこれはやばいと警鐘が鳴る、俺は咄嗟にドラディアから離れようとする


「ヒュオオオオオオオオン!!!」


その瞬間、ドラディアが叫び、上げていた顔を振り下ろそうとする、それと同時に、俺は横に飛び距離を取る、そして振り下ろされたその瞬間角から電撃が放たれる、角から放たれた電撃は巨大な刃となり、地面を焼き切る、俺は咄嗟に避けたが尻尾に当たり、尻尾の一部が切断される。


痛っってええええ!!!!あの野郎なに角に電撃溜めてライトニングブレードとかしてきてんだ!モ◯ハンのラ◯ゼクスじゃねえんだぞ!尻尾切断されちまったじゃねえか!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

セフレール

Lv 25/80

HP 843/1003

MP 1021/1128

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くっそ…幸いにもライトニングブレードに当たったのが尻尾だけだ…思ったよりもHPは減ってないが…とんでもねえことしてくれやがったな…


多分だがライトニングとガストカッターとアクアカッターの合わせ技だな…!流石に3つの魔法を合わせて攻撃は予想しきれなかった…次あんな攻撃直撃したら確実にお陀仏しちまう…なんとしても避けなきゃなんねぇ…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ドラディア

Lv 41/75

HP 743/743

MP 976/1308

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あんな大技しただけあってMPは結構消費してるが…思ったよりもMPを消費してない…残りのMPからしてまだ4発…少なくとも3発は撃てるってマジかよ…!


ていうかその前にこの尻尾!これ生えてくるのか!?ヒーリングで傷は治せるけど欠損まで再生出来るのかは分かんねぇ…!なんか再生系のスキル持っ…てれば…?いや、まてよ?そういや…


俺は特殊スキルを再び確認する

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特殊スキル

【鑑定Lv--】【野生の勘Lv--】【不屈Lv--】【竜鱗Lv6】【硬鱗Lv6】【飛行Lv8】【ドラゴンオーラLv5】【オーラ操作Lv4】【気配感知Lv7】【再生力Lv1】【火事場の馬鹿力Lv--】【強者の威圧Lv--】【アナウンスLv--】

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おいおい、あるじゃねえか、再生力!確かセフレールに進化した時に獲得したんだ!今まで活躍する機会があんまりないから忘れてたが…確かこのスキルの効果は…


【再生力】

【このスキルを持つ者は、休んでいなくても自動でHPが回復していき、傷の塞がりも早くなる、Lvが上がると再生速度が上がる】

【また、魔力を消費することで一部欠損も再生可能】


そう、この一部欠損も再生が可能という点、これを使えば…


俺は再生力を発動させ、尾に魔力を集中させていく、すると少しずつ尾が再生を始まり、元の状態に戻る


【再生力のLvが1から2へと上がりました】


よし…!これで尻尾は元に戻った、これで遠慮なく戦える…!


「ヒュオオオオオオオオン!」


ドラディアが叫ぶと、俺がいた場所へと竜巻が発生する。


俺は足に力を入れて、大地を蹴り、竜巻から抜け出しドラディアへ接近する、そして接近しながら翼風刃を放つ、ドラディアが俺の放った翼風刃を躱す


避けられているが、距離さえ取られなきゃ良い、こっちは1発当てれば大ダメージを与えれる、今度こそこっちのターンだ!


ドラディアが接近する俺を見て距離を取ろうとしながら電撃を放ってくる、俺はオーラを纏った翼で電撃を防ぎ、ドラディアが距離をあまり取られない様に翼風刃で動きを制限する


そしてドラディアへ接近し、拳をドラディアへと叩きつけようとするが、ドラディアが後ろへ飛び攻撃を回避する。


やっぱ避けられるよな!そうだろうと思ったよ!だがこっちだって何も考えてない訳じゃねえんだよ!


俺はもう片方の腕で勢いよく地面を押し、翼を使い、ドラディアへと急加速を行う、そしてもう片方の腕を地面へと付け、それを起点にぐるりと一回転しドラディアへドラゴンテイルをお見舞いする。


よし、上手くいった!このまま一気に追撃してやるよ!


俺はドラゴンテールで怯んでいるドラディアへドラゴンパンチで攻撃しようとする。


この距離なら避けられねぇ、確実に攻撃が当たる、ここで大ダメージを与えて…!


だがその瞬間、ドラディアの体が光ったと同時に、ドラディアの体から雷が放出され、俺の体に電撃がお見舞いされる、俺はドラディアから急いで離れる。


…っち!そう簡単には行かねえってか、これは…ライトニングじゃねえな?恐らく雷鎧ってスキルの仕業だろう。


そもそも近づくのが難しい上に近づいてもあのライトニングブレードと雷鎧でカウンターか…流石に攻撃力が防御力が低いだけあって自衛手段は備えてるってか、本当に厄介極まりねぇ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ドラディア

Lv 41/75

HP 535/743

MP 922/1308

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

だがドラディアにはドラゴンテイルで一撃喰らわせてる、あの1発でこれだけ減るならまともな攻撃を決めたら倒せる…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

セフレール

Lv 25/80

HP 851/1003

MP 912/1128

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺のHPもMPもまだまだ残ってる、あいつのライトニングブレードにさえ気をつけてりゃ次接近したら勝てる…

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