恋ってライムみたいだ
今日で四日目だ。
ほっぺにキスされてから、特に進展がなかった。いや、間違いか……全くなかったわけでもない。見つめ合う時間があったり、隣に座るときは肌が触れ合うようになった。拳ひとつ分の距離を空けることはない。
俺がダメ男ということか……。この前部活帰り、花陽公園でほんの数秒見つめ合った。ドラマやアニメでよく見るシーンのようで、キスをする瞬間だと思ったけれど、できなかった。ムードや雰囲気なんてどういうものなのか全然わからない。
「笹井くん……笹井くん」
「えっ、はい」
当てられたら立つしかない。何のことなのかさっぱりわからないまま先生の質問に耳を向けた。
「じゃあ、もう一回言うぞ? 一七世紀に販売されていたもっとも古い商業用ソフトドリンクはなんだ?」
「えっ?」
全くわからない。百彩ちゃんとのことで頭の中がいっぱいで、夏休み前の豆知識授業なんて聞いているはずがない。
周りを見回すと、百彩ちゃんと目が合った。
それは柔らかな風のように甘酸っぱくてとろけるような香りを運んできた。
「い、いちごミルクとか?」
自分の今の感覚を口走ってしまった。甘酸っぱいいちごとまったりとしたミルク、俺に取って今ドリンクといえば、これしかない。
「んー、残念。だいぶ違うな。わかるやついないか?」
浅くため息を吐き座った。百彩ちゃんが笑顔を向けてくれる。それだけで質問に間違えてクスクス笑われたって、何も悔しくなんかない。
「はい、先生! いいですか?」
隣の席の真面が手を垂直上げて立ち上がった。
「よしっ、真面」
「レモネードでしょうか? 確か一六七六年、パリのなんて言ったかな? まあ業者団体が専売権を取得して……」
百彩ちゃんが後ろを向き、すごいねと微笑んでいた。明らかに間違えた俺に向けられた微笑みとは違っていた。
悔しい。悔しすぎる。思わず真面を獲物を狙う狼のように、睨みつけやった。
終業のチャイムがなり、ホームルームが始まった。明日は終業式ということで、学校に置いている余分なものがあればちゃんと持って帰りなさいとクラス全員軽い注意を受けた。引き出しの奥の漫画とか雑誌とか、意外と知られているようだ。
そんなことよりも通知表が問題だ。親に怒られることはないはずだけれど、毎回緊張する。真面のようにズバ向けて頭が良ければ堂々と見せびらかせるけれど、勉強においてはそこそこできているという感じで、これといっていい悪いがつけ難い。母にも「体育以外まるっきり普通じゃん。もうちょっと頑張れくらいしか言えん」といつも微妙な雰囲気を出される。
「じゃなー」
「またねー」
輝紀とみっちゃんの運動部は文化部よりも上下関係が多少は厳しい。早く行って先輩に挨拶しなきゃとそそくさと先に行ってしまった。
俺たちはアキホリがこちらまで来るのを待ち、四人で部室まで向かった。
アキホリは新座のことで、日曜日に昇流が展望台でアキホリデーと言ったことで男子三人はアキホリと呼ぶようになった。
今日まで短縮授業だった。売店はやっていないため、昼飯はコンビニやらファストフードやら買ってきて食べている。今日も焼ける暑さの中、コンビニへと向かった。
空の高い位置にある太陽に手をかざす。今日もかんかん照りというやつだ。校舎を出て数秒で汗が流れ落ちてくる。
「絽薫くん、これ使って」
「えっ?」
見ると百彩ちゃんがハンドタオルを差し出してくれていた。
「いや、そんな……」
「まだ、使ってないから大丈夫だよ」
「いや、なんなら使ってあったほう……」
「えっ?」
百彩ちゃんは首を傾げて、何のことだかわかっていないようだ。聞かれていたら気まずいだけでは済まない。変態かよ、俺。と自分にツッコミたい。
「いやいや、何でもない。ありがと」
俺の言ったことから意識を逸らすため、大袈裟に両手を胸の前で振った。
「うん」
「あれっ、先輩たちってできてるんすか?」
「ゆきち、そんなこと聞いたらダメだよ」
後輩の三屋本と布久澤が興味ありげな表情で聞いてきた。
「はっ! な、な、なにできてるとか言ってさ……」
「んっ? できてるって、何が?」
本当に意味がわかっていないところが、天然で可愛い。顔がニヤけてしまう。
「できてないなら、俺見込みありますか? 葵先輩が入部してきたときから、いいなって思ってて」
これは宣戦布告というやつか、この暑い中、余計に体が熱くなる。
「おいおいおい、何、言ってんの? 見たらわかるじゃん」
手を広げて百彩ちゃんを匿うようにガードをした。
「やっぱりそうなんすね。今は諦めときまーす」
そう言うとふたりは駆け出して先に行ってしまった。
「今はって、一生無理だかんなー」
「ロカオンに新たなライバルね!」
「俺は過去を振り返らない!」
昇流とアキホリが何やらポーズを決めて、俺たちの行手を阻んだ。
百彩ちゃんは自分も何かしなくちゃいけないと思ったようで、二人に並ぶように前に立った。
「わたしは……スキ! トカナントカソンナコト……」
驚いて三人で百彩ちゃんに視線を向けた。
「あっ、あの、わたし、なんて言うか。……早く行こ?」
クルッと前を向き直し、そそくさと歩き出した。三人で顔を見合わせ後を追った。
日差しを避けるのに、ポプラ並木はいい仕事をしてくれている。蒼々と茂った葉の隙間から、光がキラキラとシャワーのように降り注ぎ、地上に落ちる頃には熱さが和らいでいる。
「もっちゃん、絶対好きって言ったよな?」
「そう思う? 俺もそう聞こえた」
百彩ちゃんに合わせて早歩きをしながら、口元に手を当て話している。
「早く告れよ」
「そんなタイミングなんて……わかんないよ」
「呼び出すとか?」
「部活中一緒にいるのに、わざわざ呼び出すの?」
「じゃあ帰り道?」
「うーん」
もしかしたら、両思い……いや、ほぼほぼ確実な気がする。けれど、今までまともに付き合ったことがない。こういう言い方をすると誤解されそうだけれど、ファーストキスは【済】だ。
去年までバカなくらいサッカーのことしか頭になくて、付き合うとなったとしても基本デートなんかはしなかった。本当にサッカーができない状況にならない限りはボールが恋人だ。そりゃ、普通に友達と遊びには行ったし、テーマパークも行ったことはある。たまの息抜きくらい必要だから。
でも、今まで彼女ができなかったのは、今このときのためだったのかもしれない。百彩ちゃんと出会うために、純粋な恋であるように、神様がそう仕向けていたのかもしれない。……自分ながら妄想が過ぎる。
ちょっと待て、演劇部に取ってはいいことではないだろうか? この妄想からストーリーが生まれて脚本に繋がるかもしれない。
————。
妄想に少し脚色をして、福居に話してみた。胸の中では、これで俺も演劇部員として役に立てる! と心が弾んでいた。
「ありきたりじゃん?」
軽い物言いに「だよね?」と調子よく返すしかなかった。
甘くはない。そりゃそうだ。こんな誰にでも思いつきそうなことが、題材になるはずない。
でも、自分だけは信じていようと思った、神様が仕向けてくれたんだと。
ただ立っているだけで、ジリジリと鉄板焼きになったんじゃないかと錯覚したくなる。それくらい、一秒一分数えなくても刻々と日焼けしていくのがわかる。空はどこまでも青く、綿飴のような雲が遠くに浮かんでいる。
夏休みに入った。結局百彩ちゃんとは何もないままだ。こんなにも自分が意気地なしだなんて思いもしなかった。
『そこまでいってるなら、後はお前次第だよ。男になれ!』
輝紀に相談したとき、肩を叩かれそう言われた。
俺はこのままじゃ男じゃない。そういうことか? ただ、好きって伝えたいだけなのに、簡単そうで簡単にはいかない。
たった一言が口に出せない。
「絽薫くん、持ってきたよ。このまま塗っていいの?」
「うん、このまま上からベタ塗りしてって」
「じゃあ、笹井先輩やっちゃっていいすか?」
「うん」
大会まであと四日。今は俺と百彩ちゃん、一年の三屋本颯太、布久澤裕貴、架橋亜郎、米田奈那で開帳場にペンキを塗り直すところだ。男子四人で開帳場を日陰まで持っていき、女子二人が部室からペンキを持ってきた。
それぞれ暑さ対策はしている。クールリングやらネッククーラーやら、ミストやボディータオル、いくら日陰で作業するとはいえ、今日は三二・五度の真夏日だ。何もしなければ汗と一緒に溶けて無くなってしまいそうだ。
みんなセンスがいいようで、調子よく一気に半分ほど塗れた。ちょっと休もうと刷毛を置きお茶や、ジュースを手に取った。
「笹井先輩……不器用すか?」
「はっ、な、な、なにホントのこと言ってんの?」
「ホントはtruthですか?」
「真実? 絽薫くんって不器用なの?」
「葵先輩、だってこれ……」
三屋本が指差した先には、俺が塗っていた開帳場があった。
「こっちは葵先輩ですよね?」
三つある開帳場をふたり組でになり塗っている、俺は百彩ちゃんと。
「あっ、確かに絽薫くんのところまばらな感じだね」
「先輩、俺が教えましょーか?」
「ゆきちに? いーよ」
「俺が嫌なんすか?」
不安というか、怒りというか、少し冗談とは違う雰囲気を感じた。
「はっ? いや、嫌じゃないし、別に。なんでそんなさー」
「ゆきち、truth」
架橋はオーストラリアと日本のハーフだ。英語がペラペラでちょいちょいネイティブな発音を出してくる。
「ゆきち、笹井先輩と葵先輩なら大丈夫だって」
「……おう」
「何だよ」
まっすぐな瞳で俺に向き合って、ゴクリと生唾を飲んだ。ゆきちは少し緊張しているのか、熱いからなのか、顔がほんのりと赤らんできた。
「あの、笹井先輩、葵先輩も俺、実は……リアルBL」
「はっ?」
「だから、リアルボーイブラブなんですって!」
「えっ?」
数秒考えた、ぼーいずらぶぼーいずラブ。
「あっ、えっ! マジっ!」
「そーなんだ。すてきだね」
「しゃっす」
「あっ、いいじゃん。全然いいよ」
「しゃっす」
ゆきちは照れ隠しなのか、口を尖らせて視線を合わさずに返事をした。
「……で、何で急にカミングアウト?」
「No way」
「あっ、絽薫くん……」
何やら変な感覚だ。俺以外ここにいる五人は何かを知っている。みんなの表情が、こいつちょっと痛いやつだと言っているかのようだ。
「わかりましたよ。笹井先輩鈍すぎて……ほんとはここでこれ言うつもりはなかったけど……」
「えっ、何?」
訳がわからずキョロキョロとしてしまう。
「俺、笹井先輩のことが好きなんすよ」
「————えっ?」
思考が停止しそうだった。言われた意味を理解するのに時間が掛かってしまった。いつもふざけたことをするときのように、言い回しは軽かったけれど、芯があって強さを感じられた。
本当なんだと、必死な目を見てわかった。
「えっ? あれっ、でも、あれっ、百彩ちゃんのこと好きって言ってなかった?」
「えっ? あっ、それは笹井先輩の気を引きたくて……」
ゆきちは下を向いた。きっと気まずいだろうし、恥ずかしいだろうし、なんなら泣きたいくらいなのかもしれない。
「ありがと」
ゆきちの頭を撫でた。
「えっ?」
「俺ほんとサッカーしかやってこなかったからさ、真剣に。他のことになると鈍くてさ、ゆきちのそういうとこ全く気づけなかった。ごめん」
「いや、言わなきゃわかんないすよ。そんなの」
「俺、嬉しいよ、正直に。ただ、お前も知っての通り……」
『俺は百彩ちゃんが好きだから』と本人がいる前では言いにくいので、ゆきちの耳元でこそっと言った。
「ゆきちの思いに答えることはできない。ごめんな」
「いや、俺そんな……」
見るとゆきちの目尻に涙が滲んでいた。
「俺、笹井先輩の気持ち知ってるんで……応援してるっす」
涙を隠すように、俺に笑顔でガッポーズを向けた。そこに近くで見守っていた、三屋本、米田、架橋がゆきちを囲むように、よくやったな、偉いぞと声を掛けて集まってきた。百彩ちゃんは俺の隣にゆっくりと立ち止まった。
「青春って感じだね」
「百彩ちゃん」
隣を見て、ふたりで笑顔を交わした。
「わたしももっと青春しなきゃ」
「青春?」
「うん。やっぱり、恋ってステキだね。ちゃんと見てたつもりなのに——できてなかったのかな」
「んっ?」
百彩ちゃんは何かを思い出すように、どこか遠くを見ていた。
「あっ、何でもないの。ちょっと前のこと思い出しちゃって」
「そっか……」
前のこと…….前の学校のこと? 元彼のことだろうか。嫌な思い出なのかな? 俺は絶対百彩ちゃんに嫌な思いなんてさせない。幸せとかそんなのはまだ無理かもしれないけれど、最高に楽しい、羨ましがられるカップルになってやる。
暑さのせいでペンキの乾きが早くなり、斑模様のようになってしまったところも、ゆきちや百彩ちゃんのサポートでなんとかうまく塗ることができた。
午後からは大会の練習に合流をした。俺はゆきちと音響を任されているため、シーンごとの練習のときも、音響さんここから音お願いしますと、常にキャストと一緒にいられて、演技の勉強には最適だ。
入部したてのときは、演じるということがよくわかっていなかったけれど、先輩たちの演技を見ていると、俺もこんな風に演じられるようになりたいと、思うようになった。
昇流とアキホリはメインキャストで、先輩たちを飲み込みそうな勢いだ。早く追いつくためにも、ダメ出しや演出されているときは、メモをしたり、お前が言われてるのかよとツッコミたくなるほど、聞き入るようにしている。
「今日もお疲れ様でした! あと3日だぞ。開帳場は塗り直してもらったし、明日から大道具入れて通し稽古に入る。できるなら、搬入と撤収もやっておきたいから、明日から、さらに気合を入れてほしい!」
「はい!」
部長の本田先輩は見た目からしてしっかり者、話し方は丁寧だけれど、芯が通っていて、強さがある。こんな風になりたいと憧れてしまう。
「キャストだけがやってるわけじゃねーからな。音響や照明はそりゃやることがある。けど、それ以外の奴らも一緒に作り上げてんだからな、何もすることないから、ボーッと見てよとか、退屈だなとかないからな。俺たちだって全然完璧じゃねーんだから、どうしたらもっとよくなるかとかしっかりメモしたり、考えたりしなきゃだぞ!」
「はい!」
副部長の大山先輩はガタイがよく、話し方、見た目からしても荒々しい。でも、頼り甲斐のある兄貴といったところだ。初めの頃は少し怖いなと思っていたけれど、熱心に指導してくれて、熱くて心が広い最高にカッケー先輩だ。
「百彩ちゃん聞いていい?」
「んっ? なに?」
最寄駅を出て家までの道を歩いている。空を見ると星がちらほら瞬いて、太陽はうっすらと西の空にオレンジ色を残すだけだった。照りつける暑さはないものの、額と背中にはじわりと汗が滲み出す。エアコンの効いた電車から出たばかりなのに、こればかりはどうしようもない。その暑さに拍車をかけているのも、自転車の鍵が見当たらないせいだ。たぶん、練習場に起き忘れている。生ぬるい風でも、通り抜ければいくらかはマシだったかもしれないのに。
「前の学校のときは彼氏とかいたの? 引越しで別れちゃったとか……」
ゆきちに告白されたことが引き金とは思いたくないけれど、前から気になっていたことを聞いてしまった。どうでもいいと心ではわかっているのに、どんな恋愛をしていたのか知りたい。
右側にいる百彩ちゃんの顔をチラチラと見ていると少し困ったような表情をしているようだった。
「えっ? あの……いないよ。……前に好きな人ならいたけど」
「へー、そうなんだ。どんな人?」
少しホッとした。心の中でうっしゃー! とガッツポーズをしている。
「どんな人……そーだな、そんなに詳しくないんだけどね。でも、少しわかってきたのかな?」
こちらを見て目をくしゅっとさせ笑顔になった。
「えっ?」
なぜ俺を見て言うのかよくわからなかった。少し下を向きながら頬をピンクに染めている。
「あっ、あのちょっとドジだったり、弱虫だったり、でも、まっすぐで優しい人」
視線を捉えられた。百彩ちゃんを見ていたんだから、そうなっても当然なのかもしれない。けれど、あえてというか、意図的に目を合わせたんじゃないかと思えた。
「……えっ?」
前の学校でのこととわかっていても、今、瞳の奥まで捉えられると、他人事ではなく、俺のことのように聞こえてしまう。自意識過剰と言われそうだ。
「あの、だから、その、……初恋の……絽薫くんに似てるっていうか、っぽかった? のかな」
わざとらしい笑顔を向けてすぐに顔を逸らされた。
煮え切らない。俺に似ていたって見た目が? 中身が? それとも両方? そもそもそこって関係ない気がする。
「百彩ちゃん、俺もだけど。初恋じゃないけどさ、それ以上だよ。それ以上に好きだよ」
沸騰しそうな気持ちを抑えながら、隣を見た。それを感じてなのか、こちらを向くと目が合った。
「あの、わたしも……」
そう言うと目を逸らした。何かを言いたげにも見える。でも、それを言えないかのように、口をつぐみ下を向いた。気のせいだろうか。ただ、緊張して言葉にできないときもあるし、急だったから……。
ふたりとも黙ったまま百彩ちゃん家の前まで着いてしまった。
「あ、じゃあまた明日」
「うん……」
視線を合わせるけれど、恋愛初級のふたりには、ぎこちなく笑顔で手を振ることしかできなかった。
振り返り三歩ほど足を進めると、ドアの開閉の音がして立ち止まった。ドアの方を振り向きため息を吐いてまた歩き出した。
気まずいはずがないのに、うまい言葉が見つからない。
恋は甘酸っぱいって言うけれど、甘いというより、苦くて酸っぱい。レモンのようにグサッとまっすぐに突き刺さる香りじゃなくて、クネクネ折れ曲がったり、後を追うような独特な香りで、心を惑わせる。
好き、ただ、それだけなのに……
恋って……ライムみたいだ。少し、大人な気分を漂わせ、大人への道のりを歩かせ……大人って——難しいな。
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