恋愛小説【短編集】
鰤
No.001 【鍵】
鍵を机に叩き付けた。
そのまま私は、ワンルームのアパートのドアを開け、駅へと向かった。
駅に着き。
駅のベンチ座り、しばらくは待っていた。
合鍵を叩き付けた部屋の主が、私を追いかけて来るかもと思っていたから。
来なかった。
追いかけて来なかった。
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