王国特訓編
王国特訓編 1話
ホテルを出た俺たちは馬車のあるベルンの入り口にたどり着き、馬車がもう用意されてあったので早速乗る事にした、俺はここから何日で王都に着くか気になってので
「マルコス、ここから何日でつくの?」
と聞くと
「3日くらいだから2日は野宿だな、ところでシェリー、野宿は大丈夫か?」
と心配そうに聞くと
「大丈夫だよ、セインがいるから」
と俺に抱きつく、シェリーはあの騒動べったりになったので俺は心配になったがまあ大丈夫かなと思いながら、別の心配があったので
「シェリーにこれをあげるよ」
と言い、修行で使っていた剣を渡した、渡されたシェリーは不思議そうな顔で
「セインの剣でしょ?なんで私に渡すの」
と聞いたので、
「野宿するからね、一応念のために身を守る用に渡しておくよ」
と言うと
「分かった、でもセインが守ってね」
とまた俺に抱きつく、べったりで大丈夫かなとまた心配になっているとマルコスが
「セイン、シェリーにあげるのは良いけど、お前の武器はどうするんだ」
と聞いてきたので
「あの人達から奪ったナイフがあるから大丈夫だよ」
と言うとマルコスは少し呆れながら
「盗賊から奪ったって、まあ武器があるならいっか」
と答えた。
その後マルコスが合図をして馬車達が出発した、
俺たちは順調に進み、野宿の時、シェリーが俺にべったりであまり寝られなかった以外大きな事件も無く、王都の付近まで来た
「ここが王都かすごいな」「うわー!!ベルンより大きい」
と俺とシェリーが驚いていると
「どうだ凄いだろ、ここが王都だぜ」
と自分の事のように自慢してきたけど気にならず、王都を眺めていた
王都にたどり着き、そのまま馬車で王城までたどり着くとでかい門があり、マルコスが兵士に合図すると門が開き、凄いと思っていると
「ここが王城だぜ、立派だろう」
と自慢してきたが、その通りなので、俺とシェリーは頷いていた。
王城の中に着き、降りようとするとマルコスが手で制止して
「ちょっとだけ待ってな、王女が来て挨拶するという流れがあるから」
と言われたので、待っていると
コン、コンと馬車のドアをノックする音が聞こえてきた、するとマルコスが先に降りて俺に頭を下げると
「セイン殿、姫様の前へおいでください」
とマルコスが仕事モードになっていたのでちゃんとやるかと気合いを入れて降りる
シェリーと一緒に降りて前を見てみると、そこにはシェリーと同じくらいのドレスを着た少女が立っていた
「あなたがセイン様ですね、初めまして私はこの国の第一王女セリーヌと申しますわ」
と挨拶されたので、挨拶しようと
「私はセインです、よろしくお願いします」
とこういう場は前世でも経験が無かったので声が上ずってしまう、すると王女が少し笑いながら
「緊張しなくても大丈夫ですよ」
と言う、その姿に見惚れていると、横からシェリーが俺に抱きついてきた
「セイン様、お隣の方はどちらですか?」
と聞いてきたのでどう説明しようかと悩んでいるとマルコスが
「旅の道中にてセイン殿が悪しき者から救出し保護した少女です」
と助け船を出してくれた、その話を聞いたセリーヌは
「人助けをするなんて、天性の勇者なんですね」
と褒めてくれたので、少し照れてると、シェリーの抱きつく力が強くなったのでそろそろ会話を切り上げないとなと思いながら
「セリーヌ様、これから私はどうすれば良いのですか?」
と聞くとセリーヌはすぐに
「すみません、こんな所で長話は失礼ですよね、今から謁見の間へ向かおうと思いますわ」
と言うと王女が謁見の間へ歩き出した、俺は悪いことしたかなぁと思っていると、セリーヌはこちらを見ながら
「私の事はセリーヌで良いですよ」
とウインクしながら言ってきたのであった
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