30日後に僕を殺して
@kemusi
第1話
何かが崩れた音がした。
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「気を付け!」「右へならえ!」僕は陸上自衛隊で勤務していた。
きつい訓練や、よくわからない規則。上司からの理不尽な命令にうんざりしていた。
ふぅ。今日も終わった。山の訓練でドロドロになった装備を洗いながら時計を見ると18時30分。洗い終えて、ゆっくりする時間も無く、寮のベッドで寝ればまた明日も勤務。そんな毎日に嫌気がさしていた。
唯一の楽しみが土日。彼女に会うこと。
今週はどこに行こう。兵庫の船と海が見えてでかいショッピングモールがある。ここに行こうかな。そう思いながら泥を落とし、やっと装備を洗い終える。
「おーい、吉野。メシ食った?まだなら一緒に売店いこーぜ!」
そう言って同期の松村が声をかけてきた。
「おう!これ干したらいけるわ!ちょっと待ってて」
考えていた事とは逆の顔。笑顔で返事を返した。
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