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  • 第13話 色彩の指輪への応援コメント

    初めまして。
    この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。

    公開されているぶんは一通り拝読しました。
    まずは良かった点から書いていきます。全体的に話のテンポは軽快で、文章も平易な表現が多く読みやすかったです。不自然な言葉選びは散見されましたが、この辺りは小説を書き続けていれば自然と軽減されていくと思います。内容については少なからず要改善点があるものの、Web小説ならばまだ許容範囲でしょうか。趣味で書いている、というレベルで考えるとそこまで悪くないような気がします。

    一方で気になった部分について。これは展開と視点についてです。
    まずは展開。テンポ感で誤魔化されていますが、かなり粗いです。仮に伏線だとしても序盤の特効薬サンプル(実際はエイト)の管理は杜撰ですし、場面転換もぶつ切りが連発されている印象です。展開については、少し手を加えれば違和感を消せます。例として特効薬サンプルの話を挙げます。これは倉庫ではなく輸送車両を襲撃してもいいですし、もっと厳重な施設への潜入に変更してもいいでしょう。ぶつ切りの場面転換については特定の場面での使用は構わないですが、乱発するのは悪手です。やはり小説世界の連続性が失われますから。そうした時間経過は、人物の会話や街の描写にあてて有効活用してみてください。

    その他、物語の筋の描き方も課題点だと思います。現状では、行き当たりばったりで好きな人物を掘り下げている印象を受けました。物語の方向性が見えにくいです。世界観やエイトの謎など生かせる素材は多いので、是非ともそれらを早めに展開に組み込んでいただきたいです。誰がどんなことをする話なのか。それを読者に伝えることを意識してみてください。現在の二万字の中で、人物の背景や展開、本筋の配分を上手く調整することが喫緊の課題と言えます。

    続いて視点について。本作は三人称視点を採用していますが、ぶつ切りの展開も相まって視点が登場人物たちの上を転々と行き来しています。三人称視点の中でも「神の視点」に近いものです。この視点は運用するのに、かなりの技量が求められます。一歩間違えれば、視点が滅茶苦茶になるので。まずは「三人称一元視点」で書くことをオススメします。これは一人称と三人称のメリットを併せ持つ視点で、初心者にも扱いやすいものになっています。この視点の詳しい説明、視点の注意点はネットで様々な記事が転がっているので、もし興味をお持ちなら調べてみてください。

    最後に気づいた範囲で誤字報告を。
    第一話の4段落目:屋根伝え→屋根伝い
    第二話の18段落目:三人ども→三人とも

    以上になります。
    作者様の創作活動の一助となれば幸いです。