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 飛来する火の玉の群れから身を守ろうとする君。


 その時――不思議な事が起こった。


 盾の方から火の玉を受け止めるかのように動いたのだ。しかも受け止められた火の玉は盾に吸い込まれて消滅するではないか。


 次々と火の玉を吸収する盾。

 全ての火の玉を消し去ると、盾の意匠が再び現れる。君が拾ったばかりの時の、大きな輪の中に星空が描かれている物に。


 盾に現れた意匠を前に、デッドクラウンは驚愕した。

「私が封じておいた物を! 持ってきたのか、貴様は!」


 この盾は真の名を【プロメテウスの盾】という。

 剣自体が自我を持つインテリジェンス・ソードという種の武器があるが、この盾はいわばインテリジェンス・シールドで、能力の発揮を判断するのだ。


 その能力はエネルギー変換であり、受けた魔力を装備者へ向けるのだが‥‥益として与えるも害にして浴びせるも盾の好き勝手なのである。

 盾に嫌われた者が装備した場合、敵の放つ魔法を勝手に受け止め、吸収して増幅し、装備者が食らわされて粉砕される事もあるのだ。


 そんな不安定な物を使いたくはなく、さりとて他者に使わせれば己に不利を呼ぶかもしれない。よってデッドクラウンはこの盾を隠し、番人に守らせていたのだ。


 それを君は持ってきてしまった。

 そして盾は別物のふりをし、この最後の戦いでその力を発揮したのである。


 デッドクラウンの懸念は的中した。彼の魔力を受け止め、活力へ変換し、盾は君に大いなる力として与える。

 どうやら君はこの盾に認められたらしい。


※【戦闘力】を1増やすこと。この能力値に上限は無いので、単純に加えるといい。


 力を得て、君は敵に立ち向かう。

【銀のアミュレット】を君はまだ持っているか?


・【銀のアミュレット】を持っている。

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663779235880


・持っていない。

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663781261623

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