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少女が飛ぶ。跳躍ではない、まるで風の精が躍るかかのように宙を動くのだ。そうしながら振るう爪は、目で追うのも難しい速さで君の血管を狙う。
君とてこの恐るべき魔物に剣を打ちこむが‥‥剣が通じない!
刃は確かに少女を斬り、手応えも十分にあったのだが、避けたドレスの下の肌には傷一つ無いのだ。
打つ手の無い君に少女は抱き着き、首に噛みついた。鮫のごとき巨大な顎に食われ、首が半ば無くなる。
君から噴き出す鮮血の洪水が、少女の白い肌まで赤く染めた。
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