246
殺されないのならば放っておいても良いのではないか。君にも君の任務があるのだから。
君はそう思って網に近づかずに横を通り過ぎる。この部屋には君が入って来たのとは別の廊下に繋がる出入り口があるのだ。
だが君のそんな態度が気に入らないらしく、女性は網の下から這い出してきた。特に捕まっていたのではないらしい?
出てくる際にドレスも脱ぎ捨てて、腕や太腿も露わな動きやすい軽装になっている。
女は目じりを吊り上げて怒鳴った。
「昨今は勇者の質も落ちたものですね! それとも武装しただけの泥棒だったのかしら」
どこに隠していたのか、小さな太鼓を取り出す。
「兄さん! この盗賊に折檻してやりなさい!」
女は太鼓を打ち鳴らした。
太鼓の音を合図に、南から獣の咆哮が響いた。そして巨体が走る音が。
そして程なく南の廊下から駆け込んでくるのは、牛の頭をもつ屈強な半獣人‥‥ミノタウロスだった!
女にけしかけられるまま、ミノタウロスが跳びかかってくる!
・【キャプティブボルト】を持っていれば――
https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663462993585
・持っていなければ剣で戦うしかない。
https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663463148462
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます