月を待つ横顔見つつ芒おく
※つきをまつ よこがおみつつ すすきおく
最初は、空を見ているのかと思った。
何日も、何回も。
もしかしたら、お星様かな、と思っていたら。
満月の日。
初めて見た、笑顔。
月を見ていることを、知った。
そして、思った。
この人の、月を見ている横顔が、好き。
ずっと見ていたら、お月見に誘ってくれて。
色々、調べて、月見団子も作れるようになった。
今日は、お月見。
お月様からご覧頂いて、左に芒、右に月見団子。
月見団子は、きちんと月見台に置かれている。
だから、月見団子のおとなり、右側に、芒を置く。
「ありがとう」
お月様を見ていたはずの横顔が、こっちを見て、笑顔になった。
良かった、ちゃんとできたんだ。
少しだけ、奥に置いているけれど。
きちんと、お月様からは左側。
少しでも長く、お月様を見ている横顔を、見ていたかったから。
※おく、に置く、と奥、を掛けております。
お月様からご覧頂いて自然のもの(芒)を左側、人の手になるもの(月見団子)を右側ということ以外に作法として守るべき点がございましたらご教示頂ければ訂正いたします。
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