サインに首をふる

僕は助けることはできなかった。僕自身が行っても意味がないだろう、と片付けていたが、きっと僕の恐怖心のせいだろう。僕は彼女とのLINEで必死に助ける言葉を送った。彼女は「ありがと」と、必ず返球をくれるが、僕にとってはそんな返球よりも、自分を助けてあげてほしかった。会話の天才の所以だからだろうか。僕は願いが叶うと切れるで有名なミサンガを手首につけて、彼女の平和な日常を願った。とにかく、願うしかなかった。

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