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『サメジマ・803号室』

乱雑に書かれたメモをテーブルに置き、オチアイは依頼人の前から去っていった。

情報屋のオチアイはホテルのラウンジで多岐にわたる仕事をこなしている。

ひとつ不思議なのは、裏の仕事ではしくじらない彼が、表の仕事ではミスを連発していることだ。

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