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ホテルを出て町を歩いていると教会が目に入った。

導かれるように礼拝の場に足を踏み入れる。

通りすがりの観光客でしかない自分に、具体的な信仰心はない。

ここでなにかを願っても、遠方の地に奇跡が起こるわけではないことはわかっている。

それでも祈らずにはいられなかった。

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