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天空のホテルと称されるその賓館は、呼び名のとおり空に浮かんでいた。
熱気球を降りた私にバトラーが飴を差しだす。
「落下防止の飴です」
飴を舐めると身体が宙に浮いた。
歩けないと指摘する私にバトラーは答える。
「歩くなんて、とんでもない。ここではそのような行為は不要です」
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