第29話 クリーニングの日/『断捨離後、命の洗濯予定』

「これクリーニングに出しとくね」

「あ、待って!」

慌ててポケットを確認する夫。

出張してたはずの日の深夜に〔2名〕、品目にパフェとコーヒーが印字されたレシートは、私の手の内にある。

詰めが甘いのよ。貴方は甘い物苦手なのにね。

クリーニングでも落ちそうにない汚れ物は、捨てるしかないか。




◆9月29日は「クリーニングの日」/2023年9月29日作

#140字小説 『断捨離後、命の洗濯予定』

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