第23話 秋分の日/『講釈を裏ごし』
「ぼたもち食べる?」
「おはぎね」
「同じでしょ?」
「秋のお彼岸に食べるのは、萩が由来のおはぎ」
面倒くさいと感じ始めた。
「ちなみにこしあん派」
どっちでもいいわい。あんこと米、腹に入ったら全部一緒。と大雑把に考える私は、貴方が理想とする丁寧な暮らしクラッシャーになる自信しかない。
◆9月23日は「秋分の日」/2023年9月23日作
#140字小説 『講釈を裏ごし』
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