第15話 老人の日/『年齢不詳な若輩者』

席を譲ってくれているのに「わしを老人扱いするな!」とキレる高齢者の気が知れない。一人称が「わし」の時点で若者なわけないんだから、素直に座ればいいのに。

俺は優先席と離れたドアから乗り込むが、声をかけられたらありがたく親切を受け入れる。


……いくら老け顔でも、まだ39歳なんだけどなぁ。




◆9月15日は「老人の日」/2023年9月15日作

#140字小説 『年齢不詳な若輩者』

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