第104話母からのLINE
今日は、午前1時半に起きた。
寝汗をたっぷりかいて、今冷房をつけている。
スマホをいじると、LINEが届いていた。
母からのLINEだった。
【明日、喫茶店に行くことになったので、100円貸してもらえませんか?】
……100円。
そんなに生活が苦しいのか?
僕は朝になったら、母に1000円札を渡そうと思う。
なんて、可哀想なんだ。
100円も無いとは。13日老齢年金が入るからいいものを。
この前の、具無しのラーメンといい、今回の100円といい、母親はいつまでも貧乏な状態。この人には、借金がある。毎月5万円払っているし、年金日は親戚にも返さなきゃいけない。
春に、昔、借りたお金を返せ!と、言われて年金月に分割して返済している。
それは、12月の年金日まで続く。
僕からも相当、借りている。
母親はお金にだらしがないのではない。
農家の時の借金が全て、母親に向かったのである。父親も、捜索隊によって川で遺体を発見されて、炊き出し、葬式、家を探す時に相当お金を使い、無くなったのだ。残ったのは借金だけ。
深いため息しか、出ない。
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