青い海に溺れる

結音(Yuine)

ブルーキュラソーの誘惑

だから、イヤだったんだ。


キレイな見た目

お洒落な雰囲気


甘くて

危ない


だから、

最初は断ったのに。


キミがどうしてもって言うから、ついて来ただけなのに。


キミが勧めなければ、

ボクは飲まなかったよ。


キミが

あまりにも美味しそうに口にするから


少し熱を帯びた目で 誘うから


一杯だけのつもり だったのに。


なぜ、

今、次のグラスを手にしているのだろう。


キミは、

甘くて

危なくて


全然 大丈夫 なんかじゃなくて


全然で大丈夫な訳ないじゃないか!


オカシイよ。


狂ってく

狂わされてく


ボクが ボクの 歯止めがきかなくなりそうだ。



「好きにすればいい」


キミのささやき。


本当に?


本当に、いいの?





あぁ…


青い海に溺れたボクを


キミは 助けては くれないのか
















ボクの熱をキミは拒否した。



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