　自主企画「お題小説　短い文で魅せろ！」の7

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　これで何回目だろう……

　あいつが黒い衣装を着て愛する人の名前を呼び、泣いている姿を見るのは。

　そして俺があいつを慰めるのは。

『愛する人が死ぬ』

　そんな呪いをかけられているのにあいつは馬鹿みたいに愛しては失い、また別の人を愛し失う。

　それを何回も繰り返している。

　いつも好きになる男は愛する人を失って悲しんでいる時に優しく慰めてくれる男だ。

　それなのに俺のことを好きになってくれない。

　何で何だろうな……

　早く俺を好きになって。

「俺をその呪い（愛）で殺してくれ。」

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