まきちゃん
今日は昔のことを思い出した。
中学1年生の時に学校からバスで帰宅中、突然車内で 女の子が声を掛けてきた。
「私のこと覚えてる?」
一瞬誰だか分からなかったが、小学校低学年の時に転校してしまった、まきちゃんという同級生の女の 子だろうと、何となく分かった。
しかし当時、女子と接することに対して極端に恥ずかしいと思っていた時期だったため、
なんと答えればいいか分からず、咄嗟に首を横に振ってしまった。
バスを降りるついでに話しかけたようで、僕の反応を見たあとにバスを降りる後ろ姿は、どこかしょんぼりしていたように見えた。
こうやってたまに思い出して、いつも後梅する。もし、まきちゃんに今もう一度ばったり会ったとしたら、僕にもう一度「私のこと覚えてる?」と言っ てくれるだろうか。
もしそう言ってくれるとしたら僕は絶対にこう答える。
「覚えてるよ。」
それができたら、こうやってたまに思い出して後悔することも無くなるのになぁ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます