漆黒の異次元:深夜のコンビニで起きた奇妙な出来事

O.K

第1話:深夜のATM

深夜の静まり返った街の中にひっそりと佇むコンビニ。その一角に、主人公である若い男性が深夜の気ままなお買い物を楽しんでいました。時は既に深夜の1時を過ぎ、街はほとんど人の気配もない中、コンビニの明かりが頼りとなっていました。


主人公はレジに向かい、買いたい商品を手に取りながら、周囲を見渡しました。その目に留まったのが、コンビニの一角にあるATM。銀行が閉まっている深夜でも、ここならばお金の引き出しができる。思わず主人公は足を向けました。


ATMの前に立ち、カードを挿入し、画面の指示に従って操作を進めていきました。金額を入力し、「お引き出し」ボタンをタッチすると、いつも通りの処理が始まりました。しかし、その瞬間、主人公は違和感を覚えました。ATMが少し異常な音を立て、画面がちらついたのです。


「これは…?」と主人公は思いましたが、すぐにはっきりした光景が目に入ってくる前に、ATMのスロットから強い吸引の力が発生しました。主人公の手が、まるで磁石に引かれるようにATMに引き寄せられていくのが感じられるほどでした。主人公は必死で手を引っ張ろうとしましたが、その力には逆らえませんでした。


次第に、主人公の腕がATMのスロットに完全に吸い込まれていきました。主人公の顔には恐怖と絶望が広がりましたが、ATMの力はますます強まっていきました。身体がどんどんスロットに引き込まれていく感覚に、主人公はもはや抵抗することもできず、全身がATMの中に吸い込まれていくのを感じました。


すると、主人公はまるで異次元の空間に迷い込んだような感覚を覚えました。周囲は漆黒の闇に包まれており、どこにいるのか全く分かりません。ただ、主人公の身体は浮遊しており、どこからか聞こえる不気味な音が響いていました。


時間の経過を感じることもできず、主人公はただ漂っているだけのような状態が続きました。恐怖と不安が心を支配しましたが、どれほどの時間が経ったのかも分からないまま、主人公はその異次元の中で孤独な旅を続けることとなったのでした…。

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