【3】キミこそ俺の君

 ……ごめんよ。俺の白猫。

 それとも、キミは俺の白猫?


     ◇


 神崎有人、本気だす。

 急ぎ日本に帰るため、猛烈な速度で仕事を片付けていた。もちろん愛しのうららちゃんに一秒でも早く逢うためである。本気の神崎に不可能はない。

 もともと『彼女フラウ』に逢えない寂しさを紛らわすため自主的に仕事漬けになっている男なので、当然ながら滅多に休暇を取ることもない。そんな彼が一週間の臨時休暇を要求した時、NYの本社オフィスが騒然となった。


『なんだって!? 神崎が休暇の要請だと? 大変だ!!』


 病気なのか、余所の会社からの引き抜きなのか、それとも密かに現場で誰かにいじめられたのか……。

 ああ見えて神崎は非常にいじけやすい性格だから、きっとそれに違いない! と、何故か犯人捜しが始まってしまった。

 早速犯人の洗い出しが始まったのだが、当然ながらそんな人間など存在しない。

 それに気づいた本人が


「んなわきゃねぇだろ! クソッタレ共めらが!」


 と、電話で怒鳴り散らして事態は収束。

 いじめ説は一瞬で鎮火し、本社の言い出しっぺがオフィスで袋だたきにあっていた、ということは神崎本人に聞かされることはなかった。


     ◇


 頭に花が咲いた神崎は毎晩どころか昼間でも、ところ構わず麗にラブコールをしまくるので、電話料金が天文学的な金額になっていたが、神崎の資産から見れば誤差の範囲である。彼にとって、麗の声を聞けることは何物にも換えがたかったのだ。

 まもなく二人は、夜間はノートパソコンを使ったテレビ電話で話すようになった。もっと早くそうすればよかったね、なんて二人で話したり。

 神崎の仕事柄、一般的なチャットツール系は使用がためらわれた。なにせ情報が運営会社にダダ漏れなのだから、神崎のような戦争屋が使うにはあまりにリスキー。なんだかんだんで電子メールが一番安全だった。

 最早神崎にとって、代替品のゲームなど、どうでもよくなっていたのだから、プレイしなくなるのも当然と言えよう。二人を引き合わせてくれた場所として感謝はしているが、それ以上でも以下でもない。麗から何某かの要望があれば、運営宛に恩恵を与えなくもない……くらいに思っている。


 帰国に先立ち、神崎は麗の母親への根回しとして、病室に幾度か花を届けた。麗には、中東に出張中の知り合いが近々見舞いに来るということを、それとなく母親に伝えるよう言ってある。そうしないと、いきなり病室に見ず知らずの男が来たら警備員につまみ出されてしまうからだ。

 未然に防げるトラブルは極力除去しておくのがスマートなやりかたというものだろうが、実際にはママ上に嫌われては、たとえ大企業の御曹司といえども彼女とお付き合い出来ないのだ。


 さしあたり何事もなく休暇願いは受理され、神崎が日本に帰国出来たのは、麗と初めて電話で話してから二週間後――すっかり二人の仲が出来上がってからだった。

 気が付けば、『彼女』への罪悪感はすっかり薄くなっていた。


     ◇


 ようやく仕事を片付けた神崎は、一路東京へと向かった。深夜A国の基地を発つ会社の輸送機に便乗した神崎は、カタールのドーハ空港でトランジット、早朝出発の民間機に乗り継いで十数時間、関空を経由して成田空港に到着した。

 こんな長い空の旅も、愛しの麗ちゃんと会えると思えば全く苦にもならなかった。


 帰国の報せだけでもと思い、神崎は駅のホームから彼女に電話をかけた。麗の面会時間はおろか、消灯時間もとうに過ぎていた。

「ただいま。いま日本着いたよ。これから東京に向かうからね」

『おかえりなさい。成田に出迎えいけなくてごめんね』

「いいんだ、そんなこと。じゃ、電車来るから切るよ」

『うん。きをつけてね』

 神崎はドーハ空港で買った中東土産を抱え、成田エクスプレスに飛び乗った。新宿でNEX成田エクスプレスを下車した神崎が、麗の入院する病院近くのホテルにチェックインした頃にはもう、時刻は深夜になっていた。

 長旅で疲れていた彼は、フロントに少し遅めのモーニングコールを頼んだ。シャワーを浴びて、バスローブ姿でベッドに転がっていると、狙いすましたように麗から電話がかかってきた。

『いまどこ?』

 ごそごそと衣擦れの音がする。布団の中にもぐっているのだろう。

「ん、病院のそばのホテル」

『すぐ来て。窓から手振るから』

「明日までガマンなさいって。俺疲れてるんだから、寝かせてよ……」

『じゃいい。いつ来るの?』

「面会時間になったらすぐ行くから」

『待ってる』

「じゃ寝るよ。おやすみ」

『おやすみ~』

 麗はあっさりと電話を切った。


     ◇


 翌日、神崎は病院に併設されている小さな花屋で花束を購入した。

 出来合いの花束はバラにかすみ草という組み合わせだったが、少しベタな気がしたので、店員に任せて季節の花を取り混ぜにしてもらった。

「さて、髪よし。花よし。ネクタイよし。土産よし。あと、なんだ? ま、いっか」

 彼は病院のロビーの姿見でチェックをしつつ、ついてもいないズボンのほこりをパンパンとはたいた。

 意味のない行動を取ることで、神崎は逸る気持ちを抑えてはいるが、実際は麗の病状を考えると喜んでばかりもいられなかった。

 東京支社の菊池から送られた、彼女の病状に関するレポートからは、楽観出てる材料が全く見つからなかったからだ。


 臓器移植が叶わなければ、そう長くは保たないだろう。

 ――彼女はあてもなく、ドナーを待っていたのだ。

『なんとかしたい』そんな気持ちを胸に秘め、彼は麗の病室のドアを叩いた。


「どうぞ~」

 ドアの向こうから、聞き慣れた呑気な声が返る。両手が荷物で塞がっていた神崎は、無機質な引き戸の取っ手を肘で横に押しやった。

 ドアが滑るように横に開くと、ベッドの上で麗が本を読んで待っていた。彼女は、普段のおさげ頭&パジャマ姿だった。

 明るく清潔な個室には、普段身の回りの世話をしている母親はおらず、今は彼女だけだった。室内には小さなソファとローテーブル、テレビに小さなロッカー、と最低限の調度品がある。ベッド横のワゴンには、彼女が普段使っていると思われる、メーカーのロゴをスワロフスキーでデコった白いノートパソコンが置いてあった。

「お、おじゃまします……」

 神崎は、上ずった声で挨拶をした。柄にもなく緊張し、顔を引きつらせて病室へと入っていく。いくら毎日のように話していても、直に会うとなると、カチコチに固くなるようだ。

「わーいっ、ホントにきた~!」

 麗は文庫本を放り出し、大はしゃぎでベッドから飛びおりた。

「あのねぇ……俺は珍獣ですかい……」

 彼女のオーバーリアクションに緊張がほぐれたのか、神崎の引きつった顔が和やかになった。

「はい、有人さんが来ましたよ。麗さん」

「わ~、本物だ~。本物の有人さんだ~かっこいい~」

 麗は素足でぺたぺたと神崎の側に歩いてきて、嬉しそうにじろじろと眺めている。一瞬、何かに気づいたようだったが、すぐニコニコ顔に戻った。

「も~~、スリッパくらい履きなさいよ、って………………」

 至近距離で麗を見た瞬間、神崎は思わず息を飲んだ。


  『君、なのか?』


   神崎は我が目、いや我が感覚を疑った。


   何度もまぶたを瞬かせ、心で確認した。

   なつかしい、この魂の感触。

   間違えるはずもない、

   己の永遠のつがい――  


   そこに立っている彼女こそ、

   長年探していた『彼女フラウ』だった。


 彼の双眸は、何かに驚いたように大きく見開かれ、手にしていた荷物が足元にストンと落ち、膝から崩れ落ちそうになった。

「どうか、した?」

 神崎の只ならぬ様子に、麗が不安そうな顔で声をかけた。

 彼は叫び出しそうになるのを全力で押し殺した。


  ――見つけた。俺の『白猫』


 神崎は、思いきり麗を抱き締めた。

 麗の髪に顔を埋めて、肩を震わせ啜り泣いた。

 喜びと後悔がないまぜになって、どうしようもなかった。


「逢いたかった」

 しばらくむせび泣いて、ようようそれだけ言えた。

「わたしも」

 麗は神崎の腕の中で、どこか懐かしい匂いを感じていた。

 腕の中で麗が苦しそうにしていたので解放してやり、跪いて彼女の両手を取った。

「ごめん…………」

 ――君を諦めようとして。

 顔をぐしゃぐしゃにした神崎が、時折鼻を啜りながら麗を見上げる。

 小首を傾げて、心配そうに見下ろす麗。

「大丈夫?」

 あまり不安にさせてもいけないと、気持ちを抑え込んだ神崎は、手の甲でごしごしと涙を拭いて立ち上がり、床に落とした荷物を拾い上げた。

 そして無理矢理に笑顔を作り、切れ切れに、言った。

「もう、大丈夫、うん。ずっと、逢いたかった、だけだから」

「なら、いいんだけど」

 言葉通りに受け取ったのか、麗は少し顔を赤らめながら頷いた。

「ほら、お土産だよ、麗」

 神崎は照れ隠しにカタールの空港で買った、土産物の入った紙袋を手渡した。

「ありがとう~。開けていい?」

 興味津々に紙袋を覗き込みながら彼女は尋ねた。

 手提げ袋の中から、微かにインセンスの香りが漂ってくる。きらびやかな、繊維製品――衣類のようだ。

 いいよ、と彼は応えると「花瓶どこかな。お花、入れないとね」と室内を見回した。すると、すぐさまシンク脇で見つかった。花瓶を洗ったり花を生けているうちに、段々と気分が落ち着いてきた。

 麗は、早速紙袋からストールを取り出して体に巻き付け、姿見の前でポーズを取ったり、くるくる回ったりしては、嬉しそうに色んな角度から眺めている。

「有人さん、どう? ねぇねぇ」

 かつて吟遊詩人だった頃、彼女もこんなストールを身にまとっていたことを思い出して胸が熱くなった。

「ああ、すごくかわいいよ、うん。あ、写真撮らせて」

 神崎は花瓶を枕元のテーブルに置くと、ポケットからスマホを取り出して、思う存分、彼女の写真や動画を撮った。

「な~んか、すごく嬉しそうだね~有人さん。顔、チョーにやにやしてるよ?」

「えっ! マジか? や、やだなぁ」

 指摘されて、彼は両手で顔をごしごしとこすりだした。

(そりゃ死ぬほど嬉しいんだから、ニヤけもするさ……)


「そういえば有人さん」

「ん?」

「どうして眼鏡かけてないの?」

 言われてみれば、テレビ電話で会話している際は伊達眼鏡をかけっぱなしだったことに神崎は気づく。

「ああ、あれはね。実は伊達眼鏡なんだ。営業職で赴任してるから、会社から眼鏡かけろって言われて」

「そんなことあるんだ~。眼鏡なしの有人さんもかっこいいよ!」

「お、おう、ありがと。まあ休暇中に伊達眼鏡かける必要もないし……それに」

「?」

「裸眼で君の顔、見たいじゃない」

「やだ~有人さん」

 神崎はすっかりデレデレ状態だった。


 ひとしきりファッションショーを楽しんだ麗は、「庭を一緒に散歩したい」と言い出した。有人が来たら、絶対一緒に庭を歩こうと決めていたらしい。神崎は部屋の隅に畳んだ車いすを見つけると、引っ張り出して広げ始めた。

「歩けるよ、有人さん~」

 車いすを勧める神崎に、麗が不服そうに言った。

 必要がないわけではない。ただ、神崎と手をつないで歩きたかっただけなのだ。

「なるべく疲れさせないでくれって、看護師さんに言われてるんだよ。ほら、いい子だから座って?」

 言われた覚えはないが、菊池からの資料で麗の体については熟知していた。

「うーん、しょうがないなぁ」

 唇をアヒルのように尖らせ、麗は渋々車いすに腰掛けた。


 何故『彼女』を見つけることが出来なかったのか。何年も入院していたのが大きな原因だろう。さすがの彼でも、ネットを介しての状態では、彼女が『彼女』だと感知することは出来なかった。どんなに離れていても、今までは必ず見つけることが出来た。運命的に出会うようになっていたのだ。

 ――しかし生まれた時期が、渡し守から聞いた時期よりもひどくズレている。米国の核兵器のせいで、時空にズレが生じたのか……?


 神崎は車いすを押し、麗を連れて病院の庭へ散歩に出た。梅雨も終わり、これから夏がやってくるという蒸し暑い中、広い病院の庭を日傘を差し木陰を探して歩いた。

「大丈夫? ちょっとでも気分悪くなったら言うんだよ、麗」

 神崎は、背後から麗に優しく語りかけた。

 麗はいつもそうしているように、小さく頷いた。

 彼の微妙な罪悪感は、彼女の傍らにいられる歓びの前にいつのまにか霧散していた。

 にこやかに車いすを押している彼の頭の中身は、いかに速やかに現在の仕事を別の社員に引き継いで、彼女の傍らで過ごそうか、と段取りの高速演算を行っている。

 さらにもう一つの大きな案件を片付ける、というのも今回の帰国の目的であったが、こちらもかなりの難易度だ。スムーズに運べばいいが、いや、うまく運んでみせる。麗のためにも。神崎は胸の内に強い決意を抱いていた。


     ◇


「じゃ、ちょっと検査行ってくるから、ちゃんと待っててよ、有人さん」

 麗は手を振りながら、看護師に車いすを押され去っていった。

 神崎と麗は、病院の庭の中程にある木陰のベンチで、しばらくイチャイチャとおしゃべりを楽しんでいたのだが、間もなく病室の書き置きを見た母親と看護師に発見され、麗はいましがた看護師に護送されてしまった。

 結果ベンチには、神崎と塩野義夫人の二人が残された。事前の根回しは母親にはそれなりに効果があったようで、神崎はそれほど警戒心を持たれることなく、すんなりと受け入れられた。

 麗の母親は、四十代くらいのショートカットの大人しそうな女性で、カットソーのグレーのワンピースに品のいい皮のサンダルという出で立ちだった。本来美人のはずだが翳りが見えるのは、長らく娘の病気のことで心労が募っているためだろう。

 神崎は麗の母親に挨拶をすると、近くにあった自販機で冷えたお茶を買い、彼女に差し出した。込み入った話を病院の小さな喫茶室でするのも気が引けたからだ。

「あの子にとって、貴方はそれはそれは王子様みたいな存在でした。あんなに楽しそうな娘を見るのは、もうどれくらいぶりでしょうか……」

 彼女は手元のペットボトルのお茶に視線を落として、ぽつぽつと娘の近況を語りだした。足元には、結露した水滴がぽたぽたと落ちて水溜まりを広げていく。

「そうでしたか……」

 麗は、神崎の前ではいつも明るく振る舞っていたので、てっきりそういう子なんだとばかり思っていた。今生では、自分と会う前の彼女を、何一つ知らないのだ。

「とみに笑顔が増えて、食事量が増え、血色が少し良くなりました。それに、今まで自分から散歩など行こうとしなかったのが、こうして出歩くようにもなったんです」

 そんなにも自分は彼女を変えていたのかと、驚いた。出会って変わったのは自分だけではなかったのだ。もっとも彼の場合は『変わった』というよりも、本来の自分に『戻った』という方が正しいのだが。

「失礼ながら、僕も麗さんの病気について調べさせてもらいました。――現時点では、先が見えている、ということも……」

 神崎はサイレンを鳴らして病院の敷地に入って来た、緊急車両にちらと視線をやって、すぐに目の前の小さな噴水に視線を戻した。

「じゃあ、どうして貴方のようなご身分のお方が、余命幾ばくも無い娘のために……」

 世界的な巨大多国籍企業メガコングロマリットのCOOなんて存在は、一般市民の塩野義夫人にとって想像の範囲外である。シンデレラに求婚した一国の王子などとはスケールが違い過ぎる。

「聞いて、……くれますか?」

「ええ、ぜひ」

「……確かに、僕の兄は多国籍企業の社長で、僕も役員をしています。辟易する話しですが、周りに寄ってくる連中は皆腹黒い人間ばかりで、誰も僕自身を見ようともしないし、利用することしか考えていない。息が詰まるばかりで、正直生きた心地がしない毎日です。だから僕は、素性も肩書きも関係ない、ネットの世界に逃げ込むしかなかった。そんな世界で、彼女は僕自身を見てくれた、必要としてくれた。僕にとって、これ以上大切な、有り難いものはなかった……。だから、僕はできる限りのことを彼女にしてあげたい。……ただ、それだけの、単純な話です」

 真実の半分しか語ってはいないが、それでも説得には十分な材料だと彼は思った。どうせ、残り半分を告げたところで、理解されるはずもない――。

「神崎さんにも、いろいろとご苦労があるんですね……」

 彼女は、その言葉にどんな感情を乗せて言えばいいのか分からず、空疎につぶやいた。唯一理解出来たのは、この男にとって娘はかけがえのない存在であるという一点だった。

「いえ……そんな」

 神崎は母親の方に向き直り、頭を下げた。

「どうか、麗さんとお付き合いさせて頂けないでしょうか」

「ありがとうございます……。どうか頭を上げて下さい。こちらこそ、娘をよろしくお願いします」

 母親が涙声になっていた。

「神崎さん、親のわがままだということも十分承知しています。でも、お願いです。どうかこの先も、麗を支えてやってくれませんか? あの子の時間が無くなるまでの僅かの間だけで構いません。…………もう、親としてあの子にしてやれることは、何もないんです……」

 あまりにも痛々しい母親の様子は、気の毒などという言葉で簡単に言えるものではなかった。

 だが、神崎は力強く応えた。

「無論です。彼女を救うために、僕は日本に帰ってきたのですから」


     ◇


『――おかえり、俺の白猫』

 そんな自分は、百万回出迎えた猫、

 永劫の時間を、待ち続けた野良猫。

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