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タイプライターを前に
机に向かう
その時を待つ。
初めて「見知らぬ男」の語る
『初めて知る物語』に触れて以来。
その世界を
文字に落とし込む『瞬間』が
降りてくるのだ。
時間は決まっていない。
だが
その瞬間は
金城 衛人の元に
降りてくる。
一番最初の夜と同じく。
机の上を整えて待つ。
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