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金城きんじょう 衛人えいとの「書いた小説」は


』には

遠く及ばなかった。




『夢』の中。


「見知らぬ男」が語り部となり

『観せ』て聞かせてくれた

「初めて知る物語」世界の

壮大さ、奥深さ。




その一辺にすら

触れてもいなかった。





対岸たいがん


遥か遠くを

観るような。



手の届かない先にある

砂漠の中の1粒を

選び抜くような。




深淵しんえんにある

コアとなるものを

迷わずつかむような。




金城 衛人には

圧倒的に

なにかが足りない。


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