10月10日:小さな蕪の好き語り③~推し編~

 先日公開した質問コーナーの質問に、答えていきます。

 テーマはズバリ、推しです。

 推しの力って偉大ですよね……。嫌なことがあった時も、推しの動画やイラストで救われます。生きる希望をくれる。好きになってよかったなって思わせてくれる。素晴らしい存在です。ありがとう。


 私の最推しはイラスト系YouTuberの、のっきさんです。

 個人チャンネルではイラストメイキング。〈めろんぱーかー。〉というグループに所属していて、メンバーと歌ってみた動画を投稿しておられます。

 自分でイラストを描いて自分で歌える、マルチな才能の持ち主です。サムネイルを自分で作れるって凄い……。

 

 中学3年生の時に偶然YouTubeのおすすめに流れてきて、そこから動画を観始めました。かれこれ四年推しています。


 当時不登校だった私は現実逃避のために、ひたすら絵を描いていました。

 イラストを書いているうちに「指はどうやって書けばいいんだろう」「アタリはどうやって取ればいいんだろう」と気になり始め、YouTubeで検索。辿り着いたのがのっきさんのイラスト動画。


 イラストうまっ。絵柄かわよっ。なによりリスナーさん思いで丁寧で優しいっ。声メッチャイイ。いったい何を食べたら画力が(以下略)。

 動画内で視聴者さんのイラストを動画内で紹介するコーナーがあり、過去に2回ほどイラストを採用してもらいました。そのスクショは今も大事にとってあります。イラスト一つ一つにコメントをしてくださるんですよ。ありがたい……。

 

 のっきさんは昔、自分のことが大嫌いで、イラストを描いても自分で破いて捨てていたそうです。絵を描くことを諦めきれなくて、でも自分の絵を認めたくなくて、ひたすら書き続けた。自分を見返すために生きてきた。自分への復讐だけを考えて過ごしてきた。そうして色んなものを失った、と配信で仰っていました。



「大事なのは見返したいとか勝ちたいという気持ちではなく、自分がどれだけ楽しめるか。楽しさを追求することに、幸せを感じるかどうかだということに最近気づきました」


 今では認めてくれる人も増えて、仕事も増えて、幸せです。

 だから画面の前のあなたも、好きなことを諦めないでください。

 あなたのことを好きでいてください。


 配信を聴いたのは去年の秋。私は『夢幻屋』の執筆に行き詰っていました。修正回数は百回以上。何をやっても上手くいかず、本当に書きたいことも見失い、自暴自棄になっていました。


 私は高1の春に飛び降り未遂をしました。その後入院した病院で、『何があっても絶対に生き抜こう』と看護師さんと約束をしました。

 けれども生きるのは簡単ではない。しんどくて、つらくて、思ったようにならない。生きる楽しみを必死で探している私は、何なのだろう。


 落ち込んでいる時にクリックしたのが、彼の配信だったのです。

 真っすぐな言葉にとても救われました。

 

 私は今もイラストを描いています。

 イラストレーターになりたいわけではない。ただ、好きで描いている。

 小説も同じです。好きだから悩んだし、好きだから辞めようと思った。好きだから成長できた。好きだから、未熟な自分を嫌った。


 ――自分を好きでいてください。


 自分のことを認めることは難しいので、まずは自分の作品を好きになってください。もう語っちゃってください。つまらないとかそういうことは置いといて、語ってください。そしたら自分のことも好きになりますから。


 私は執筆に行き詰った時、この言葉を思い出します。どんな時も、自分に優しく。そうしたら、きっと楽しい未来が待っています。そう教わったから。

 今日も好きなものを好きに書けた! 明日も頑張ろう。


 


 


 

 

 


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