開幕編

開幕Ⅰ-悪夢は予兆、事件の予感!-

 8月某日、大人気YouTuber 48 フォーエイトは、大阪で行われる、『○○コレクション』のランウェイで洋服の宣伝と新曲の発表を予定していた。そのため、イベント2日前から、全員で会場近くのホテルに宿泊していた。


 しかした~やは、何故かホテルの一室ではなく、会場近くでもなく住宅地のアパートの一室にいた。逢魔時おうまがときの夕日が差し込む部屋には、愛くるしい女性の他殺体。五感から感じられる情報はそれ以外にない。

 た~や「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、…」(呼吸が荒くなる)

 た~や「たs…けて‥ 誰か助けて…」(助けを求める)

 た~や「ハァ、ハァ、ハァ、うぅ、うぅぅ、 あ”ーーーーーーーーー」


 ガバッ//

 た~や「…夢?」

 そう、た~やが見ていたのは、夢だった。忌まわしき過去の最悪の日の出来事。それを追体験したた~やは頭を抱える。体中から汗が吹き出る。深夜3時。

 音羽「大丈夫か?」

 隣で寝ていた音羽が声をかける。王様ゲームの企画で一緒に寝る命令を下だされ、音羽の部屋で寝ていたのだ。

 た~や「あっ、ごめん。起こしちゃった?」と申し訳なく尋ねる。

 音羽「いや、5分くらい前に起きてたんだけど、お前がなんか唸ってたから寝たフリして様子見てた。」

 自分はそんなに唸っていたのかと驚いていると、音羽が質問を変えてまた尋ねる。


 音羽「怖い夢でもみたの?」

 た~や「母さんの夢見てた。」

 音羽「……」

 た~や「床で血流しながら、倒れていて…」

 音羽「もういい。思い出したくないやろ。」

 た~や「だいぶきついなぁ〜。夢に出てくるのは、、、」

 音羽「た~や、お前、明日の仕事休め。皆には俺から伝えとく。」

 た~や「何言ってんの。休むわけには…」

 音羽「いつもお前が、ひどい目遭う時、お母さんの夢見るんやろ?今のお前は、精神的にも辛いやん。そんな状況で仕事できるか?」

 た~やは、ぐうの音も出ず、ただ唇を噛み締めるしかなかった。

 音羽「その代わり明日お前は、俺等おれらのランウェイを特等席で見れるで。お前の分も皆で頑張るし。」

 た~や「…分かった。」

 音羽「うん。そういや、お前のお母さんの月命日今日やなかったっけ?休みもろうたし、墓参りでもしにいってみたらどうや?」

 た~やの緊張がほぐれたのか、表情筋を緩めて音羽に言った。

 た~や「ありがとう音ちゃん。少し楽になった。」

 音羽「おう。」

  打ち合わせ前

 音羽「せやから、た~やは明日の本番休むことになった。」

 こたつ「分かった。よし、アイツの分も俺等で頑張るぞ。」

 こたつ以外「おー!」

 enn「そういや、た~やは?」

 音羽「スタッフさんに、休むこと伝えてから、お母さんの墓参り行く。って。」

 enn「そか。」

 スタッフ「それでは皆さん、打ち合わせよろしくお願いします。」

 メンバー全員「お願いします。」

 スタッフ「た~やさんの件は、先程トピックの方で発表しておきました。」

  本番当日

 音羽「皆、た~や見てない?」

 あみか「見てないですよ。」

 わかゔぁ「俺も見てないッス」

 アマリザ「トイレちゃう?」

 ゑむ氏。「お前おもんない。」

 アマリザ「なんでやねん!」

 ゑむ氏。「でも、何かあったの?」

 音羽「昨日、晩御飯ばんごはんのあとでLINE送ったのに既読すらつかなくって。今朝、部屋訪ねても、返事ないし…」

 enn「どしたん?そんな皆で、」

 ゑむ氏。「実は、かくかくしかじかで…」

 enn「あ〜、私も見てないな〜。」

 アマリザ「なんで会話成り立ってるん?」

 あみか「今、携帯に掛けてみてるんですけど、反応無いですね…」

 スタッフ「それでは皆さん、移動お願いします。」

 タロ社「皆、行くぞ!」

 こたタロ以外「…うん!」

 こうして、8人はランウェイを歩くも、た~やの姿は見当たらなかった。

 そして、いよいよ新曲のお披露目で8人は、再びステージに立った。

 こたつ「皆さん盛り上がってますかー!!?」

 タロ社「今回は、残念なことに、た~やが体調不良で急遽お休みですが、た~やの分も頑張って皆さんを楽しませたいと思いま〜す。」

 こたつ「それでは、聴いてくだs…」


 いきなり、スピーカーからノイズが走る。会場そして配信の画面も砂嵐に切り替わり、砂嵐の中に文字が見える。

  ”I hijacked this main computer”

  (私がこのメインコンピューターをハイジャックした)

 画面は、切り替わり黒い空間が広がっている。その中央には、椅子が置かれており、そこにいたのは紛れもない、口をガムテープで塞がれ、手足を椅子に縛り付けられただった。

 enn「えっ… た~や?」

 わかゔぁ「なんで…?」

 すると、スピーカーから覚えのある姿が…

 マスター「どうも、ゲームマスターです。そして、こちらにいらっしゃるは、大人気You tuberのた~やさんです。わたくしめが、お連れさせて、いただきました…。」

 それは、間違いなく、甲斐に協力していたであった。だが、何かが違う。以前は、言い放つように尖った口調だったのが、今は一変、THE エンターテイナーをイメージさせるものになっていた。

 だが、また一変。今度は、真剣なトーンで口を開く。

 GM「さて、オーディエンスもお待ちかねでしょうし、始めましょう…     ゲームを始めよう!! 一人の命を賭けたのエンタメ…… 只今より!犯罪ゲーム TAR-YA SURVIVALの開催を宣言する!」

 こうして、禁断のゲームが幕を開ける………


                         to be continued.

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