第1話 とある少女の誕生
〚再度交信中交信中〛
〚交信成功〛
「よお!!ガルだ!!」
「お前さんはさっき、通話したよな?」
「お前さんはこの世界について知ってるか?」
「知らないって!!」
「な〜ら〜このオレ、ガルがこの世界について教えてやーーる!!」
「この世界は能力と、いうものがある、みんな産まれてすぐ発現するだか、例外もあーる!!」
「そして能力は沢山あるが、同じやつはなーーい!!」
「そして能力は譲渡する事がでーーきーーる!!」
「ルールは3つ!!」
「一つ相手に譲渡するという気持ち一つで体の一部を相手に取り込ます!!」
「二つ、能力の源は心臓!!相手の心臓を自分に移植すればいいのだ!!」
「そして!!最後の三つは!!」
〚交信が妨害されました…繰り返します…交信が妨害されました……〛
〚少し時間を置いてからもう一度通話を行って下さい〛
1985年7月2日
真夜中のとある街の病院で救命士と医者達がる急ぎ足で運んでいるのは袋が被せているストレッチャー(ストレッチャー・主に救急搬送された患者を運ぶタンカーのようなもの)だった。
まるで他の患者には見せないようにしてる素振りが見えた。
「何事だろうか」入院している老人が椅子に座りなが通りざまに言った。
すぐに、そのストレッチャーは手術室に運ばれた、袋を取ると女性だった。
体は傷だらけで、顔は元の顔がわからないぐらいに崩れ、もう少しで死にそうな状態だった。
その女性には息があった、少し喋れるが、長い時間喋り続ける事ができない。
女性の腹部には大きな膨らみがあった。
医師が腹部を調べる機械で調べると赤ちゃんがいた。
もう産まれそうだった。
医師は素早く他の医師達に出産の準備をした。
何故、妊婦の治療よりも先に赤ちゃんを出産をするのか、それは3つの理由があった。
一つは、赤ちゃんがもう少しで生まれるから。
二つは、赤ちゃんの心臓が悪く、移植が必要だから。
そして三つはこの妊婦が赤ちゃんを先に産んでほしいと妊婦が死にかけの声で言ったからだ。
ここにいる医師全員が初めの経験だった、死にかけの妊婦から赤ちゃんを取り出すことが。
無事に赤ちゃんは生まれた、しかし、心臓の移植が必要だから、移植用の心臓を病院中探したが、何故か無い。
このままでは、妊婦も赤ちゃんも死んでしまう。
医師達が必死に考えていると、妊婦が声をあげた、「お医者様、私の心臓をこの子にあげてください。」妊婦が言った。
何故か、移植用の必要な心臓が無いことを『知っていた。』
母親の強い決意を受け取った医師はそれを了承し、妊婦の心臓を赤ちゃんに移植した。
無事に赤ちゃんは産まれた。
医師は移植をする前に妊婦が言った言葉を思い出す。
「もしも、この子が起きたら、後見人に名前をつけて…お願い…といってください…」と妊婦は言った。
産まれた赤ちゃんは両親が死亡したことにより、この病院のある街の隅に住む父親の祖父母がその子を引き取ることになった。
勿論、医師は妊婦の言葉を祖父母達に話した。
祖父母達が悩んだ結果、名前はLan・layla(ラン・レイラ)と名付けられた。
Lanは叔母と叔父と共に成長していった。
2002年6月26日
十七歳の誕生日まで残りの一週間を切ったある日、とある事件がニュースで報じられた。
その内容は昨日の飛行機のハイジャク事件だった。ニュースを読むアナウンサーの言葉で台所で料理をしていた叔母の手が止まる、「昨日夕方、空港でハイジャク事件がありました。」
「この事件は不可解なことにパイロット・キャビンアテンド・乗客の全員が頭部の無い状態で発見されました。」
「飛行機は隣国の空港まで移動していることから警察は犯人が国外逃亡したと見て、殺人容疑も含めて逃げた犯人の行方を追っています」
ソファーでゴロゴロしていたLanは台所にあった鍋が吹き出しそうなのを見て、叔母に「溢れるよ」と言った、叔母は慌てて火を止めた。
叔母と叔父はLanに両親がどう殺されたか教えていなかった、教えてしまえばLanが危険な道に行ってしまうかもしれないと考えたからだ。
叔母は急いでご飯を作り、Lanと2人で食事をした、2人が食べ終わり片付けをしていると叔父が帰ってきた、そしていつも買ってくるまんじゅうをLanにあげた。
Lan嬉しそうに自室に戻るのを確認した叔父は、突然叔母に、こんなことを話した………
《2話へ続く!!》
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