ヲタクと障害と調理と徒然
葉月ユウ
第1話 発達障害
自分が発達障害であると言われた時、文字通り頭が真っ白になった。受け入れたくないというよりは想像できないという意味で変化球をモロに喰らった。自分がどんな障害なのか、そして言われてから数時間の記憶は無い。それ位衝撃的な出来事であった。
自分は発達障害持ちであることを未だに受け入れられない。時々自覚してしまい陰鬱としてしまう。こんなことを書くのはアレなのだが、「他の発達障害持ちの人と違い自分はできる事が多い、一緒にしないでくれ」という謎の自尊心があるのだ。
当然自分みたいな考え方だけでなく受け入れる人もいるだろう。それでも未だに発達障害持ちであることを受け入れられないのだ。
ここで少し話題を変えよう。
これは自分が中学校に進学して間もない時期の話だ。
小学校では同級生が片手で数えられる程の人数だった。山奥であるため同級生、下の子達は全員ある程度は仲が良かった(と勝手に思っている)。
しかし進学して放り込まれたクラスは30人を越え、同級生は友人を作り、自分は友達はおろか話し掛ける事すらできなくなっていた。
当時の自分は某文豪異能力バトル作品にハマっており、推しの元ネタとなった作品をよく読んでいた。同クラスの男子達に弄られることはあった。しかし過剰に反応した結果、自分は孤立していった。
自分の腕をボールペンで刺す、辛くなってトイレに立て籠もるなどのトンデモ行動を繰り返し夏休みが終わったあたりから不登校になった。新しい環境に耐えきれないと言ったら嘘では無いが、自分が何となくクラスメイトと違うというショックの方が大きかったのだ。そこから勉強なども疎かになり、新年度になるまではほぼ自宅に引きこもり状態だった。
そんな感じで、思い描いていた中学デビューを失敗し不登校になった事は今現在の「人生黒歴史ランキング」堂々の一位である。
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