26詩「温もり」恋愛詩
夢の中でも見つけられなかった、君の姿。
人混みの中探したんだ。
ひとつ影が動く 目で追い探す。走って、走って追いかけて。
ようやく追いつく、一匹の猫の姿。
茶色の瞳、白い猫。優しい雰囲気の君の瞳とよく似ていた。
猫を拾って、君の思い出と眠りに落ちる。
まぶたの裏には君がいて。去年の
君の笑顔と、最後の涙がまとわりついて離れなくて…
聖夜に君に夢でも、一度逢えたなら
それ以上、何もいらない。
頬に伝う涙、髪をなでる手のひら、温もりに君の香り。
目を開けると、困ったような表情の猫がいた。
やっと、君に逢えた気がしたんだ。
(ありがとう。君はずっと、ここにいたんだね。)
キャロルを口ずさみながら、ひだまりを抱いて歩き出す。
腕の中の温もりと胸の中に見つけた、消えない温もりを抱いて。
🎄🎅🎄🌟🎄🎅🎄🌟🎄🎅🎄🌟🎄🎅🎄🌟🎄🎅🎄
〇これ書く前に聴いた曲の影響。切ない…
大切な彼女を亡くした男性の気持ちで書いて見ました。
私も大切な人を亡くしていますから、その想いも込めて……。
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