中学生の文奈ちゃんと、ちょっとえっちなかわいいネコちゃん
ヤッキムン
文奈ちゃん、中学生になる
文奈ちゃん、中学生になる。
愛媛県松山市の小学校を卒業して
そして、松山城のすぐそばの中学に。
松山城に向かって登って行くと中学にたどり着く。
中学からも、松山市の街並み、よく見渡せる。
☆
小学生の時も、学校で、女子のように思われていた文奈ちゃん。
特に、上級生の女子から、いつも人気あって
「あやなっち可愛い~」
って言われて、追いかけまわされている。
上級生の女子たち、文奈ちゃんに追いつくと、みんなバッと抱きついてくる。
☆
中学生になった。
小学生の時に追いかけまわしていた上級生の女子も、2年生として中学にいた。
中学でも、文奈ちゃんを見つけると
「うわ~!あやなっち~」
って言いながら、走って来て、ガバッと抱きついてくる。
☆
1年3組。
小学生の時に、いっしょのクラスだった友達も、何人かは中学でも、同じクラスになった。
ちなみに、小6の時は、6年月組だった。
担任の先生は、美術の女の先生。
めっちゃ可愛い。
安藤香絵先生。
最初の登校日。
ひとりづつ自己紹介をした。
そのあとで
「みんな、この1年3組の、クラスの旗のデザインを描いてきてくださ~い」
って、香絵先生は言っている。
「この中学は、どのクラスも、旗を持っていて、1年間、その旗のもとに、いろんなクラスの活動をおこなっていくことになってるんです~」
「みんなの描いてきた旗のデザインの中で、多数決で、このクラスの旗を決めますからね~」
☆
次の日。
さっそく、クラスの旗を決めるための、多数決をとることになった。
前の黒板に、みんなの描いてきたデザイン画を貼り出した。
みんな旗のデザインをひととおり全部見て、そして、そのあと、自分の推すデザイン画に手をあげる。
1つ、めっちゃカッコ良い旗のデザイン画あった。
文奈ちゃんは、自分のより、そのデザイン画を推すことに決めた。
やっぱり、そのデザイン画には、多数の手、上がっている。
「これで決まりだな」
って、文奈ちゃんは思った。
そのあと、文奈ちゃんの描いてきたデザイン画。
かわいいネコちゃんをデザインした絵。
なんと、文奈ちゃんのデザイン画にも、10人くらい、挙手してくれてる子いる。
「うわっ!わたしのを良いって思ってくれてる子も何人か、いるもんなんだな~」
って思って、めっちゃ嬉しくなった。
「うわ~!ありがとう~!わたしのに手をあげてくれるなんて~」
って、自分のデザインに手をあげてくれてる子に、お礼を言いたくなった。
結局、いちばん多かったのは、文奈ちゃんも手をあげたデザイン画。カッコ良くてクールな旗。
そして、文奈ちゃんのデザイン画に挙手してくれた子も、2番目くらいに多かった。
「クラスの旗って、そんな使い道あるんだろうか?」
って思ってた文奈ちゃんも、この多数決をするってことには、なんか、面白いな~って思っていた。
その子によっては、わたしのにも手をあげてくれるんだなっ!みんな、ひとつのやつだけに集中するってわけでもないんだなっ!って思って、そうなることに対して、めっちゃ面白いな~って思った文奈ちゃん。
☆
文奈ちゃんは、部活どうしようかな~って思っていた。
吹奏楽部か、バスケか、テニスか、陸上か...
でも、美術部にした。
美術部の顧問は、香絵先生だしな~!
放課後も毎日、香絵先生に会える。
可愛い香絵先生といっしょにいられるーっ!
香絵先生は、いつでも、わたしの描いてるところを見てくれている。
めっちゃ嬉しそうに優しく見守ってくれてる。
わたしの描いてる絵をきっと好きなんだろう。香絵先生は。
美術の授業で、松山城や松山の街並みの風景画を描くことになった。
中学を出たら、もうすぐ松山城だし、松山の街も見渡せる。
わたしは、緑の木々を画面手前に大きくバーッと、いろんな緑色を使って描いた。
そして、それから、画面奥にいくにしたがって、松山の遠くの景色を、見えるまま、向こうのほうに、ちっちゃく描いた。つまり遠近法。
遠近法を駆使して、松山の美しき街並みを表現した。
そして、かわいいネコちゃんを描いた。
その時に描いた風景画。
中学生絵画コンテストに出品されて、みごと金賞を受賞した。
香絵先生も、めっちゃ喜んでくれている。
美術部のみんなも。
それから放課後には、松山の風景画を描いたり、可愛い女の子のキャラクターの絵を描いたりしている。
かわいいネコちゃんの絵も。
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