中学生の文奈ちゃんと、ちょっとえっちなかわいいネコちゃん

ヤッキムン

文奈ちゃん、中学生になる

文奈ちゃん、中学生になる。


愛媛県松山市の小学校を卒業して

そして、松山城のすぐそばの中学に。


松山城に向かって登って行くと中学にたどり着く。


中学からも、松山市の街並み、よく見渡せる。



小学生の時も、学校で、女子のように思われていた文奈ちゃん。

特に、上級生の女子から、いつも人気あって

「あやなっち可愛い~」

って言われて、追いかけまわされている。

上級生の女子たち、文奈ちゃんに追いつくと、みんなバッと抱きついてくる。



中学生になった。

小学生の時に追いかけまわしていた上級生の女子も、2年生として中学にいた。

中学でも、文奈ちゃんを見つけると

「うわ~!あやなっち~」

って言いながら、走って来て、ガバッと抱きついてくる。



1年3組。

小学生の時に、いっしょのクラスだった友達も、何人かは中学でも、同じクラスになった。

ちなみに、小6の時は、6年月組だった。


担任の先生は、美術の女の先生。

めっちゃ可愛い。

安藤香絵先生。


最初の登校日。

ひとりづつ自己紹介をした。


そのあとで

「みんな、この1年3組の、クラスの旗のデザインを描いてきてくださ~い」

って、香絵先生は言っている。


「この中学は、どのクラスも、旗を持っていて、1年間、その旗のもとに、いろんなクラスの活動をおこなっていくことになってるんです~」


「みんなの描いてきた旗のデザインの中で、多数決で、このクラスの旗を決めますからね~」



次の日。

さっそく、クラスの旗を決めるための、多数決をとることになった。


前の黒板に、みんなの描いてきたデザイン画を貼り出した。


みんな旗のデザインをひととおり全部見て、そして、そのあと、自分の推すデザイン画に手をあげる。


1つ、めっちゃカッコ良い旗のデザイン画あった。

文奈ちゃんは、自分のより、そのデザイン画を推すことに決めた。


やっぱり、そのデザイン画には、多数の手、上がっている。

「これで決まりだな」

って、文奈ちゃんは思った。


そのあと、文奈ちゃんの描いてきたデザイン画。

かわいいネコちゃんをデザインした絵。

なんと、文奈ちゃんのデザイン画にも、10人くらい、挙手してくれてる子いる。


「うわっ!わたしのを良いって思ってくれてる子も何人か、いるもんなんだな~」

って思って、めっちゃ嬉しくなった。

「うわ~!ありがとう~!わたしのに手をあげてくれるなんて~」

って、自分のデザインに手をあげてくれてる子に、お礼を言いたくなった。


結局、いちばん多かったのは、文奈ちゃんも手をあげたデザイン画。カッコ良くてクールな旗。

そして、文奈ちゃんのデザイン画に挙手してくれた子も、2番目くらいに多かった。


「クラスの旗って、そんな使い道あるんだろうか?」

って思ってた文奈ちゃんも、この多数決をするってことには、なんか、面白いな~って思っていた。


その子によっては、わたしのにも手をあげてくれるんだなっ!みんな、ひとつのやつだけに集中するってわけでもないんだなっ!って思って、そうなることに対して、めっちゃ面白いな~って思った文奈ちゃん。



文奈ちゃんは、部活どうしようかな~って思っていた。

吹奏楽部か、バスケか、テニスか、陸上か...


でも、美術部にした。

美術部の顧問は、香絵先生だしな~!

放課後も毎日、香絵先生に会える。

可愛い香絵先生といっしょにいられるーっ!


香絵先生は、いつでも、わたしの描いてるところを見てくれている。

めっちゃ嬉しそうに優しく見守ってくれてる。

わたしの描いてる絵をきっと好きなんだろう。香絵先生は。


美術の授業で、松山城や松山の街並みの風景画を描くことになった。

中学を出たら、もうすぐ松山城だし、松山の街も見渡せる。

わたしは、緑の木々を画面手前に大きくバーッと、いろんな緑色を使って描いた。

そして、それから、画面奥にいくにしたがって、松山の遠くの景色を、見えるまま、向こうのほうに、ちっちゃく描いた。つまり遠近法。

遠近法を駆使して、松山の美しき街並みを表現した。

そして、かわいいネコちゃんを描いた。


その時に描いた風景画。

中学生絵画コンテストに出品されて、みごと金賞を受賞した。

香絵先生も、めっちゃ喜んでくれている。

美術部のみんなも。


それから放課後には、松山の風景画を描いたり、可愛い女の子のキャラクターの絵を描いたりしている。

かわいいネコちゃんの絵も。






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