エルフ

 エルフというとトールキンの指輪物語にでてくる金髪で長命なエルフたちを思い浮かべる人が多いと思います。けれど、エルフはもとも北欧神話に登場する種族でした。スノリのエッダにはエルフの特徴が細かく記されており、彼らは暗いエルフと明るいエルフの2種類に分かれるそうです。

 ゲルマン民族がアイルランドやイングランドにやって来てケルト人として帰化したり、定住したりしてエルフの伝承もイングランド諸島などに広まっていったと考えらえます。  

 スコットランドの低地地方では人間と同じ大きさの妖精をエルフと呼び、イングランドでは小さな群れをなす妖精たちのことを指した言葉だったそうです。

 イングランドではエルフは小さな妖精の少年を指す言葉でもあり、夏の夜の夢で妖精のティターニアが「わが小さきエルフたちに上着をつくるため」と語っていることからも、広く少年の妖精を指す言葉として使われていたと思われます。

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