助手席
一時間の運転。隣には眠る彼女。運転とは、車社会の田舎においてはあまりにも日常に溶け込んでいるが、それにしては命に関わるリスクを大いに孕んでいる。運転中の睡眠とは、命を預ける行為である。幼い頃には父に命を預け、社会人になると「運転士」とよばれるライセンスに命を預け、今は隣で彼女が命を預けてくれている。運転中に隣で寝られることは、信頼の証であり、喜ばしいことであろう。
同じ事象でも、解釈で心を明るくすることはできる。
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