声なき声を

「助けて」


 そのが言えない あなたを


 誰が責めるというのです?



 そのが言えない あなたの


 そばに わたしは 寄り添って


 あなたの身体からだを抱きしめたい。



 流した涙は

 たまになり

 こぼれて

 ひかり


 きらきら と


 あふれる涙は

 こらえきれずに

 すくって

 かがやく


 はらはら と


 砕け 散る こころ



 つなぎとめ


 声なき声を 聴きましょう。





 のみこまないで その言葉


 言えない ひとこと


 言えたら どんなに



 世界は きっと 変わるでしょうか。




 声なき声に 耳を澄ませて



 代わりに わたしが なきましょう。






 だから、

 あなたは かなしまないで……






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