María de Iscariote

前を向け

「こんなはずじゃなかった」

　だから、何だというのだ。

　過ぎたことを悔やんでも。何も始まらないだろう。

「あの時は、あれが最善だと思ったんだ」

　だったら、悔やむな。

　やってしまったことは仕方がない。もう、済んだんだ。

　これから何ができるかを考えるしかないだろう。

　悔やんでも。取り返しのつかないことではないのだから。

　その一歩がなかったら、現状は進まなかった訳だから。

　状況をひとコマでも進められたとしたのなら。それはそれで良かった、と思うしかないだろう。

　いつまでも　悩んでいても仕方がない。

　悩んでいる時間に　次の策を考えた方が　よほど時間の有効活用だ。

　さぁ、次はどうする。

　次の一歩が見えたのだ。

　だから、前を向いて。

　いつまでも後ろを気にするな。

　変えたいのなら、今から変えろ。変えられることを考えろ。

　気付いたのなら、

　変えたいのなら、

　今からでも、きっと間に合う。

　前を見ろ。

　今、自分に何ができるか。考えろ。

　おまえには、それができるはずだ。

　さぁ、進め。前へ。

　前を見て。

　いけ！