踊る生産緑地
しおとれもん
第1話飲み屋街の馬券投票
ショッピングモールのショットバー「オンディーヌ」2階には、ロマンスグレーのオヤジと、痩せているが腹がメタボ状態の若者と、ポーカーフェイスの市バス運転士の紳士が中華ランチを食べながらG1宝塚記念中継を観ていた。
「もしもし、撒き餌です。
1番9番、5番8番、9番10番、各10枚お願いしま
す。」
これだけ言うと電話を切った女が立ち上がり、「店のアイス観て来ます。」
と、1階へ降りて行った。
「多分タバコやろ。客の前では、吸うなと言ってあるからな。」
ボソッと、零すロマンスグレーのグラスには飲み掛けた水割りと角が溶けて丸くなったアイスが2個浮いていた。
6畳敷きのこの部屋はロマンスグレーのオヤジの居宅であった。
照明の点けていない部屋には東向きだが、朝日が差し込み神々しい部屋になるが昼を過ぎると、薄暗くなりテレビの灯りを頼りに競馬新聞を読む生活が板に着いていて部屋のど真中に簡易テーブルが置いてある
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