運営1
ここは、Another World Centuryを運営する会社のビルの一室
A「どうなってんだ、あのプレイヤー……
B「……過去映像ですが、対象プレイヤーがちゃんと人語を話している時のテイムモンスター達との会話で、モンスターの鳴き声を魔物言語から人族言語に置き換えると……完全に会話してますね。しかも、本人は魔物言語スキル無し。なんなら、対象プレイヤーが鳴き真似?でテイムモンスターと会話していたのに魔物言語スキルを使うと……何故か、対象プレイヤーの発言も翻訳してますね。魔物言語というか、リアルで動物と会話出来てるタイプ?しかも、機械を使って翻訳させる普通の人じゃなくて、動物の鳴き声を真似て会話するタイプ」
C「……こんなん、どう対象しろと?むしろ無理だろ。というか、サポートAIどものスクショ機能解放の要望が多すぎる。画像データで支障が出る場合があるから、基本的に無しだけどしつこいな」
A「スクショ機能か……AI用にハードを買って与えれば一応は可能か?まぁ、問題は上がそれを許すかだな。だが、全部のサポートAI ってわけでもなく半分位だしなぁ、数的には。ただ、申請回数はおかしい数になる時もあるが」
D「まぁ、うちらはまだマシだよ。デバック班とか病院で住民プレイをモニターしてる奴に比べれば」
C「病院でモニターしてるのは、仕事のキツさじゃなくて、もらい泣きとか知り合ったが故の別れの辛さだろ?仕事と一緒にしてやるなよ」
B「だいたい修正って、管理AIに幾つかのパターンを提示して、その内のどれか。または、AIが自分で考えたのを俺らとAI で議論やシミュレーションして選ばせるだけ。一番白熱してる部署は、住民やモンスターとかのキャラデザ班、住民とかのバックストーリーを考えるシナリオ班、イベントとかキャンペーンを考える企画班だしな。ただ、キャンペーンはともかく、イベントは世界情勢やゲーム世界内の情勢、管理AIやサポートAI 達の関与ってのがあるからな」
主任「……別に、イベントに関しては思い付いたのをしっかりまとめて、企画部に投げても良いんだぞ?プレイヤーの増加やモチベを上げれるならば、猫の手でも借りたいからな。変わりにデバック班へのヘルプようせいも出るが」
A「いや、デスマーチは嫌ですよ?」
主任「ちゃんと4勤制で、時間加速内での作業だぞ?」
C「デバック班へのヘルプって、ただちゃんと修正出来てるかのの確認ですからね。ただ、時間加速でゲーム内とはいえ、数日間も過ごすんですよ?それでついたあだ名がデスマーチです」
B「いや、ゲーム内とはいえ、中でちゃんと睡眠は取ってるだろ?本物のデスマーチよりは楽だよ」
D「しっかし、最初にランダムスポーンで未だに一回もリスポーンしないで街とかに着いた奴等は凄いな。VR適正高過ぎだろ。特に称号野生児のプレイヤーがヤバい。何?森の中での移動速度、通常の2倍以上は出てるんじゃね?動きが人間っていうより猿とかだろ。人間辞めてるじゃなくて、退化してるよ完全に。しかも戦闘に関しては弱点部位を的確に攻撃してるし、現地人の面白解体職人レベルの事までしちゃうし、本当に日本人か?」
E「……プレイヤーの個人情報は基本的に見れませんよ?ただ、設定を見る限りは純粋な日本人ではないですね。話す言葉はスペイン語、看板とかステータス表記とかは日本語でも、漢字は無しで英語を併用。こういう在日外国人みたいなプレイヤーのお陰で海外向け板の制作が捗りますね」
主任「まぁ、そのためのハードルが高過ぎる問題はあるがな」
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