第176話 PK界の神になるにょふ
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―視点 とあるプレイヤーキラー
世界はゲームだ。
楽しんだものが勝ちであり、敗者は何をされても文句は言えない。
周りに居る全てはNPCで、あいつらが自由にする事自体がおかしいんだ。世界は俺を中心に回っているし、俺が死ねば世界は終わる。
例えゲーム世界が残っていても、俺の世界はその時点で終了だ。
だから遊んで遊んで遊びつくす事に決めた。
この世界は我慢したら負けなのだ。
楽しみ、好きなようにやる事こそが、必要な事なのだ。小さな頃の自分にはそれが分かっていなかった。
だからこそNPCたちから苛めなんて言うイベントを受ける事になったのだ。
両親なんていうのも存在せず、あれはただのNPCだ。人間なんてどれだけいるのか分からない。同じゲームに参加している【プレイヤー】だって所詮、サクラに似ただけのNPCかもしれないのだ。
我慢すればたかがゲームの存在に苦しめられる。
そんな事あっていいのだろうか?
良い筈がない。
ゲームは楽しめるからこそゲームなのだ、イベントでNPCがむかついたのなら処分してしまえばいいのだ、最近の洋ゲーはそれが普通に出来るのだから。
そして俺はゲームの主人公になれた。
プレイヤーキラーと言う名前の他のNPCやモブどもを処分出来る職業になれた。最初こそ俺も弱かったが、ちゃんとレベリングもしている。それでもチートを使っているようなNPCにはまだ勝てそうになかったが、何れは追い越してやる。
たかがNPCが偉そうに俺の邪魔をするなと言いたい。
両親という名前のNPCもいい加減にウザイから叩きのめした。殺してもいいが警察というNPC達が面倒なので、毎日痛めつけるだけで許している。次のイベントが開始されるまでは俺もその辺りは自重するのだ。
苛めを行ってきたNPC達は全員報復した。
いやぁ、目の前で家族が惨殺されたり、惨たらしく痛めつけられて叫ぶ姿は胸が素っとした。やはり世界はカタルシスって奴が必要なんだ。
というよりたかがNPCが人間様みたいに感情を見せるなと言いたい。どういう設定で動いているのか分からないが、まぁこれからはあいつらが自滅するまで楽しんでいるので気にしないが。
そしてほとんど人間が居ないこの世界で、俺の邪魔をする奴は本当にどこにでも現れる。まさかソウルギアに参加しているNPCが俺を攻撃するとか、ふざけてるにも程がある。たかがNPCが邪魔するなと言いたい。
通報したが、ディザスターも統括NPCの可能性があって、それは自分で何とかしてくれとしか言わない。テンプレの言葉しか帰ってこない時点で世界はやはり俺以外は全部NPCなのだ。
現実と言う名前のクソゲーをこれからも楽しんでいくためには邪魔な奴等は殺さないといけない。やはりここはイベントを起こして、俺の邪魔をしたNPC【アクセル】を殺す事にしようと思う。
今まではレベリングも足りなかったので何もできなかったが、漸く俺にも運が向いてきた。
やはり俺はこのゲームの主人公なのだ。持っている。
余ってたポイントで適当に回したガチャからまさかの大当たりを引き当てるなんて、主人公力ってのが溢れているに違いないな。
スキル欄を見て悦に浸る。
SSRのスキル等はそれなりに手に入れていたが、これは持っているものはほとんどいないだろう。
そう・・・俺は【レジェンドレア】を引き当てたのだ。
それも攻撃に使える超強力なレジェンドスキル。早速俺の相棒であるソウルギアにセットした。試しに両親に使ってみたら一瞬で死んでしまったが、まぁそろそろ邪魔だと思ってたし気にしないでおく。
警察? たかが偉そうにやってくるNPC如きが俺を止められるとか思わない方がいい。今の俺なら日本全てを敵に回しても勝てる自信がある。
それをやらないのは、NPC達が作っているゲームや漫画などを一応楽しんでいるからに過ぎない。俺はそう言うNPCに対しては寛容なのだ。
全てを破壊してしまえばそれ等の続きが読めなくなる。だからこそ襲ってきた奴等だけは殺す事にした。主人公ってのは自重を覚えるものなんだよ。
俺の手に入れたレジェンドレアは、恐らく持っているプレイヤーは皆無だろう。
色んな掲示板で調べてみたが、判明しているレジェンドレアはまだ5種も出ていないらしいし、名前以外は全て詳細は隠されている。
俺が調べた限りでは名前は確か―
【魔導書アルヴィース】
【塩化】
【無限蘇生】
【次元断】
【ブラックホール】
塩化ってレジェンドレアなのかと言いたいが、多分これ、あらゆる存在を塩に変えるとかそんなのなんだろうな。射程距離に入ったらどんな存在でも塩に変えられるとか考えると今の俺ではまだ荷が重そうだ。
魔導書アルヴィースは一時期考察されていたから知ってる。
あれは確か【ありとあらゆる魔法】が使えるようになるっていうレジェンドレアだったはずだ。自分のソウルギアを発動媒体にする事で、自分が知っているあらゆる魔法をゼロコストで使えるようになるし、【自作した魔法】も使えるとかそんなんだった筈だ。
あまりにも強すぎるので確か持ち主は殺されたんだったかな?
一応制限などはあったみたいだけど、再びこのレジェンドレアが出る事があるんだろうか? 出来れば俺が2個目のレジェンドレアを引き当てたいな。
他のスキルも色々ふざけてるスキルだが、俺の手に入れたレジェンドレアには大きく劣っていると言わざるを得ないな。
正直な話、このスキルを手に入れた瞬間、俺の世界は変わったと言わざるを得ない。俺自身そこまでゲームは得意じゃなかったからプレイヤーキラーとしてもレベル3から4に上がるまでにかなりかかったからな・・・殺した数はそれなりに多いんだけど。
どうせNPCを処分しただけだから、実際に殺人とかはしてないんだよなぁ・・・というか人間がこの世界にいるのかねぇ?
何にせよこのレジェンドスキルと、俺の役に立つNPCを使えば中ボスだろうアクセルも漸く倒せるだろう。
この地区のボスだろうジェミニはまだ倒すのは難しいだろう。スキル一つで倒せるかは難しい所だ。何せ3体同時に出て来て本体は後ろに下がってしまう。本体だけならばレジェンドスキルをフル活用すれば瞬殺できるかもしれないが、2体の人型ソウルギアが面倒臭いのだ。
まずが壁役であり中ボスのアクセルを殺し、周りを打ち崩してジェミニを殺す。そうしてレベル5になれば更に俺の世界は広がるだろう。
NPCとしてプレイヤーキラーのサリエルも使える。
あれは何度か配置したがそこまで強くないが便利だった。俺がアクセルを殺す時にきっと役に立ってくれるだろう。友好NPCとしては便利な奴だ。基本顔を隠してステータスと姿隠蔽も使ってるから男なのか女なのかは分からないが、多分女だろう。
色々調べたらどうやら男のNPCと一緒に暮らしてる設定らしいからな。
少し前に流行ったヒロインが悪役で主人公は何も知らないって奴、最後にばれたり主人公が殺されたりとかあったなぁ。それを踏襲しているのかもしれない。
最悪命令を聞かないのなら、男のNPCを処分してやると脅せばいい。命令を聞かないNPCとか俺には必要ないからな。
一応最終確認として連絡を取ると、相手はアクセルと言う事で戦いの前にどうやってアクセルと戦うか相談したいという連絡が来た。掲示板で結構イキってた割りには気弱だが、多分今のアクセルの状況を知って怖くなったのだろう。
俺のようなレジェンドスキルすら持たないNPCでは一瞬で蹴散らされるのがお約束だからな。俺としてもアクセルを殺すまでは簡単に潰されては困る、アクセルはあぁ見えてそれなりの中ボスだ、油断してやられてしまっては意味がない。
俺は返事を返し、近くの食事所で待ち合わせる事にした。
まってろよ中ボス。この世界で希少、下手したら一人しかいない人間である俺がイベントをこなしてやるからな。
―176話了
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はたして彼は1話分くらい持ちこたえる事が出来るのでしょうか・・・!!!
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