第170話 バンアレン帯とバレンタインと馬連他院
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「マスター、なんかいつもより機嫌いいね」
「ん? そうか? 昨日久しぶりに後輩に会ったからかもしれんなぁ」
バレンタインをあと数日と言う日を迎えた今日、サイレーンにそんな事を言われた。
本当に久しぶりに会社の後輩に会ったからなぁ。彼女さんも元気そうで良かった、実際に見たのは初めてだったが、気立てが良い子だったな、結構ボーイッシュな感じで俺の予想とは違っていたが。
普通に今時のギャルか、あいつを受け入れてくれるんならお嬢様とかそういう系を予想してたんだが、予想を裏切るクール系美少女とは驚いたね。
とはいえ凄く仲睦まじくて砂糖が口からこぼれそうだったよ。あれが所謂クールデレと言う奴だな。デレデレとも言う。
「会社の方もうまく回ってるみたいだからな、少しほっとしたよ」
「マスター、辞めた事気にしてたもんね・・・よかったね」
「だな。とはいえ結構出入りが激しい場所だ、知ってる人も何人かやめたり、新規で入ったりしてるらしい、もしかして戻れる時があっても色々違うかもしれんなぁ」
もしかしたら出世した後輩の下になる可能性もあるかもしれんなぁ。
それはそれで色々複雑だが、仕方のない事だ。ま、戻れるかも現状分からないけどな。
「マスターは偉いなぁ、私だったらずっとのんびりしたいと思うのに」
「体が鈍り・・・そうな事はないが、今までやってきた仕事だからなぁ。この戦いが終われたらその後は普通に稼がなくちゃならんし、ま・・・遠い未来の話だ」
「大丈夫だよ、私がマスターを養うから。沢山ポイント稼いで」
「こんなマッシブなお兄さんが美少女のヒモとか一番ダメな奴だろ」
「大丈夫、私は嬉しいから」
この娘っ子はナチュラルに俺を堕落させようとしてくるな。と言うかテルクシノエーもショコラもクレアも基本的に俺に甘いんだよな。
唯一ハトメヒトだけは、全て終わった後の事を考えてくれている。まさかのハトメヒトがである。途中訳の分からない事を言うが、良く内容を聞いていると、これが意外にもまともな事を言っている事が多いことに気付いたのだ。
ただ果てしなく精神力を消耗するが。
何故会話中に分身したり踊り狂ったり、どこかの神様に向かってお祈りしだしたりするんだろうあの謎の幼女は。
「あ、そうだ・・」
「どうした?」
「来週、楽しみにしててね♪」
「あー・・・前もって言われると恥ずかしいな」
「隠せないし、なら大々的に言うのが正義だね」
来週はついにバレンタインデーだ。
俺にはほとんど縁遠いイベントだったそれが、まさかの大イベントになるとは思いもしなかったな、改めてそう思う。
サイレーンが言うには俺にも負けない美味しいチョコレートを期待してていいよとの事だ。期待が溢れてしまうな、こりゃお返しは最高レベルの物を作って返してやらねばならん。
「あぁ、そういえば次の小型ミッションの情報が掲載されてたな」
「シーズン外なのにマメだよねぇ。どんなやつだったの??」
「山崎が言うには今までと同じタイプの簡単な奴だそうだ。山崎と新島、そして山田は参加するらしい」
「マスターは出ないよね?」
「俺と片桐は出ないな、と言うか丁度その時期辺りに引っ越すからな、そっちの準備で忙しくなる」
山崎は稼ぎで俺に支払うポイントと経験を積むために参加するそうだ。新島は山崎が行くなら自動的に参加だし、山田はポイントが欲しいらしい。
片桐は俺が参加しないなら行かないと言う事で引っ越しの手伝いだ。渋っていたが、自分の荷物位自分で片付けような?
「ん、ならマスターと私達はのんびりできそうだね」
「そうでもないぞ? バレンタインが終わって色々纏める準備して、トラックなど借り手引っ越しだからな、割と強行軍だ」
「荷物運びはまかせろー」
「あぁ、頼りにしてるぞ?」
「バレンタインも期待してていいからね♪」
俺の顔をしたからのぞき込んで笑顔を見せるサイレーン。
なんだろうね、このあざと可愛い仕草は、ありがとうございます。
「あ、サイレーン一人でまーちゃん独占してるっ!」
「みー、せっかくの時間ががが」
「おぅ、ショコラ。片桐達と遊んでたんじゃないのか?」
大きな声でサイレーンを指差して言うショコラが俺の近くに座る。
今日はクレアと片桐とで何かパソコンのゲームで遊んでたらしいが、どうにも負け続けて少し嫌気がさしたので休憩してきたらしい。
テルクシノエーとハトメヒトは今から昼食の準備している。今ではすっかり日常の光景だ。確か今は引っ越した後の為にスピネルとポルクスに料理を教えていたな。
スピネルは唯一ここに残るし、流川がここに居る以上はジェミニもここに居る。後はほぼ毎日夜に佐伯も来るし、食事などはこれから自分達で用意しないとならんからな。
流川はそこまで料理は得意でもないだろうし、そこで好感度稼ぎとちゃんとした栄養バランスの為に俺がテルクシノエーに頼み込んでスピネル達に料理を教えてもらっている。
「まーちゃんはそわそわしてないよねぇ。慣れてる?」
「なんのこっちゃ?」
「山田と新島がバレンタインが近づくたびにショコラを見てドギマギしてるんだよねぇ」
「あの二人ぇ・・・」
ショコラはおおらかだから多分義理チョコでももらえる事を期待しているのかもしれんなぁ。ギャルみたいな見た目とは裏腹に基本誰にでも優しいからなショコラは。クレアは俺とサイレーン達以外には以外と塩対応だしなぁ。ギャルっぽいと言えばそうなのか? いや俺最近のギャルとか知らんからな・・・
後そわそわしてないのは貰えるのははまぁ確実だと流石にわかってるし、その後のお返しの事を考えてるからだろうなぁ。
「やっぱりまーちゃんには、はだかリボンでチョコ咥えて、プレゼントはショコラ♪ をやるしかないかなぁ」
「絶対テルクシノエーに叱られると思うがな?」
何そのご褒美、男の夢がつまってませんか? 一度でいいから体験してみたいぞ?
「うー、テルクシノエーが一番そういう事やりそうなのに、一番かけ離れてるんだよねぇ・・・」
「サイレーンもそう思います」
「俺もそう思います」
見た目が一番アダルティなテルクシノエーが一番そう言うイベントからかけ離れてるのが面白いよな。
でもテルクシノエーにそんな事されたら俺の理性は一発で消える自信がある。
と言うかサイレーンでもショコラにクレアでも同じくそうなる自信がある。
ハトメヒト・・・は多分真顔になって、追い返しそうだな俺。
「何にせよ、お返しは楽しみにしててくれ」
「ん、ついに初体験を迎える日が。燃えてきたね」
「ショコラは複数人でもOKだよ?」
「君達真昼間から何口走っておられるのかな?」
俺の所のソウルギアは自由でほんと大変だね。
俺の我慢はいつまでもつんだろうか・・・せめてこう、引っ越しした後とかなら考えないでもない。
はい、ヘタレですよ俺は。
だがまぁ。そう言って貰えるうちが華なんだろうな。幻滅されない様に頑張らないといかんなぁ。あのリジェクションの様にはなりたくないからよ。
自分のソウルギアと仲良く、信頼関係を築く・・・か。
ふと時々思い出す。
フェアリーズも間違えてなかったら、もしかしたら今頃ここに居たのかもしれないな。
蘇生薬があれば蘇生は出来るかもしれないが・・・今も時々それを考えてしまう。全く関わりがない俺がそんな事を考えてもいいのかとも思うが、それでも、自分のソウルギアのせいで人生がねじ曲がってしまったのは・・・な。
例えプレイヤーキラーにならざるを得なかったとしても、自ら死んで罪を雪いだ今なら、生き返って普通の生活をする権利位はあるような気がするんだ。
俺の勝手な考えかもしれないけどな。
「マスター? どうしたの?」
「ん? いや・・・今日は暖かいなってさ」
もう少しで春が来る、次のシーズンまであと数か月だが、それまでの間に俺に出来る事を色々考えてみようと思っている。
―170話了
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もうすぐバンアレン帯ですね。
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