第128話 罠の種類はたくさんご用意してございます

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今年最後の投稿、皆さん閲覧ありがとうございました。

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―第2層 


 木々をかき分けながら探索を進めるうちに、何回かのモンスターも襲撃もあったが、そちらは難なく撃破する事が出来ていた。


 片桐の操るドローン達が、モンスターが此方に気付く前に相手を発見出来るので主に御堂は万全を整えてから戦う事が出来る為、ダメージを受ける事もない。


 奇襲なども考えたが、あちこちに散らばっているトラップ等が多くあるために二の足を踏み、それならば相手が来る前に準備を整えるようにしていたのだ。


 特に片桐の使うドローンでの制圧力は高く、余程数が集まらない限りは全て彼女だけが対応出来る状態になっていた。銃弾などをショップで購入出来なくなっている為、弾丸の数に限界はあるが、そこはそうなるかもしれない可能性を考えていたテルクシノエーが、あらかじめ多くの食料や必須資材を用意していたので、数週間なら問題なく戦えるし、弾丸の枯渇も無い。


 少なからず戦えると気付いた片桐にこれからの事を考えて経験を積まさせている。直接戦闘はほぼ出来ないが、ゴーグルを通じてゲームの様に機械達を操るのならば下手なプレイヤーでは歯が立たないレベルの力量になっていた。


 現在はドローンしか戦力として使えていないが、ショップにいけばこれ以上の自動操縦できる機械などはそれなりにある。片桐の戦いのスタンスが見えてきたと言えるだろう。


「あー、またトラップ」 


「またか!? どれだけあるんだよ・・・」


 呆れ口調のショコラに御堂も辟易とした言葉を漏らす。


 この林の中に入ってそろそろ数時間程度経過しているが、その間に見つかって除去したトラップの数は既に5種にも及んでいた。


 そのどれもが面倒な奴ばかりで、解除しなければ危険な物しかなく、強制的に解除に時間を取られていく。


 今の所トラップ解除中にモンスターが接敵して面倒な事になると言う事はないが、階層がどんどん深くなればそうも言ってられないだろうと指摘していた。


 まだ2層だからこそ、難易度も優しいだけであり、本領は先に進んだ先にあるだろう。それまでにどれだけのパーティが壊滅せずに残っているかが問題になる。


 今まで解除していったトラップはこのような感じになる。



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 下級トラップ【時の砂時計】


 感知難易度:下級 解除難易度:下級


 発動条件:トリガータイプ ※今回の場合、解除せずにこのトラップを踏んだ場合

 

 発動効果:トラップを発動させた対象をランダムで老化か若化する。

 

 効果範囲は1年から100年とランダムで、運が良ければ若返る事も可能。


 但し、効果は発動しなくては不明であり、一度発動すれば停止は出来ない。

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 下級トラップ【フォーチュンテラー】


 感知難易度:下級 解除難易度:下級


 発動条件:トリガータイプ ※今回の場合、解除せずにこのトラップを踏んだ場合

 

 発動効果:トラップを発動させると起点より周囲100メートルに

 

 【未来の絶望】という恐怖効果を与え、精神的に錯乱させる。


 この錯乱が30秒続いた場合、未来に悲観した対象者は自らの首を引きちぎる。

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 下級トラップ【偶には死んでみよう?】


 感知難易度:下級 解除難易度:下級


 発動条件:トリガータイプ ※今回の場合、解除せずにこのトラップを踏んだ場合

 

 発動効果:トラップを発動させた場合ランダム対象に絶対的な死への渇望を与える

 

 死への渇望に取り付かれた対象は自らを死に追いやろうとし、それを止める者を


 絶対的な敵として認識し、狂気に取り付かれ殺しにかかる。全てを殺し切った後


 漸く自分を殺し、自殺する。それを見ていた精神が弱い対象は同じ狂気に


 とりつかれ、同じ事を繰り返す事になる。

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 下級トラップ【ハンプアッパー】


 感知難易度:下級 解除難易度:下級


 発動条件:トリガータイプ ※今回の場合、解除せずにこのトラップを踏んだ場合

 

 発動効果:トラップを発動させた対象の【パワー】をプラス10させる。

 

 これは肉体にも作用し、一瞬でマッスルを手に入れる事が出来る。


 効果は永続し、永遠にその筋肉は衰える事はない。それどころか少しずつ


 筋肉は強大に膨れ上がり、いつしかそのパワーは全身を覆いつくすだろう。


 極め着いた筋肉は世界を目指し、小さな器など破壊して最強のマッスルを


 目指す事になる。

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 下級トラップ【落とし穴】


 感知難易度:下級 解除難易度:下級


 発動条件:トリガータイプ ※今回の場合、解除せずにこのトラップを踏んだ場合

 

 発動効果:トラップを発動させた対象とその範囲30メートルの地面が陥没する

 

 深さはそこまで深くなく、100メートル程度である。


 その下には鋼鉄のミキサーが絶えず動いているだけの単純な罠。

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「ろくなものがない・・・ろくなものがないよ・・・」


「難易度って理解してるのか? ディザスターはよぉ」


「わがんね」


 どれもこれも発動させてしまえは全て致命的なトラップなので、及び腰になるのも仕方ないとも言えた。


 ただ一応解除自体は簡単に出来るので、精神的なダメージを受ける以外はショコラ達が全て問題なく解除してくれている。


 シーフ系の技能スキルをセットさえしていれば問題なく発見と解除は出来るので、慎重にやるのなら脅威はないと言えるだろう。


 今も発見したトラップを二人がかりで調べている最中だ。


「・・・・おけまるちゃんっと。さてなにな・・・なぁにこれぇ?」


「・・・んー、初めて安全? な罠が出てきたけど、何とも言い難いなぁ、これ」


「どうした? まさかまたやばいのが?」


 御堂が心配した表情で話し掛けるが、クレアもショコラも顔を見合わせて何とも言えない表情をしていた。


 が、やや暫く考えると、ニヤァと笑っている。


「これさ、まーちゃんに使ったら」


「効果時間は?」


「解除しなかったら1日。魔法解除でその場で解除できるっぽい?」


「ほほーう」


「よくわからないけど変な事はだめだよ?」


 サイレーンの白い目が二人に突き刺さる。


「な、何でもないって! で、このトラップは珍しく致死性もなんもないよ、ほらこれ」


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 下級トラップ【トランストゥートランス】


 感知難易度:中級 解除難易度:中級


 発動条件:トリガータイプ ※今回の場合、解除せずにこのトラップを踏んだ場合

 

 発動効果:24時間の間、もしくは治癒属性の上級回復魔法を掛ければ確率で解除

 

 男性ならば女性、女性ならば男性、両性ならば無性に性転換する。


 それに応じて肉体なども変化するので、ソウルギア以外の装備は装備できなくなる


 可能性が発生する。後、転身後は転身前より魅力などが上昇する。


 ショップで200ポイントで同じような効果のあるドリンクもうってます。


 今ならイチゴ味やミルク味、ココア味にお味噌汁味もあります。

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「・・・・・」


「うわぁ・・・」


「いや、死にはしないけどこれ、尊厳とか・・・うんまぁ、TSとか割とメジャーになってきてるもんな。ディザスターがいれない訳ないよな・・・って、薬売ってるんかよ!?」


 片桐が空に向かって突っ込む。


 御堂も御堂で先ほどまでの殺意から別の意味の殺意(社会)に汗が流れていた。というより似たような効果がある薬が普通にショップに売られてるとかいう販促の部分は何なのだろうと片桐と同じく突っ込みたくなる。


「って、なんで俺を見てた??」 


「まーちゃんが美少女になったら完全無敵だと思うんだ」


「wwwwwだねぇ♪」


「どこに需要があるんだよっ!?」


「友樹が・・・友子になるのか・・・? なにそれ、意外と悪くない?」


 割と真剣に考えだす片桐がそこにいた。彼女的には色々な本を読み漁っているのでその辺の事は彼女達以上に造詣の深い。


 頭の中で女性になった御堂を想像する。想像の中の御堂は嫋やかな女性といよりは気風の良い姉御的な姿で、ジーパンがこよなく似合いそうなイケ美女になっていた。


 但しスキンヘッドだった。


 そこで一度吹きかけるが、それならそれでカツラなどを付けてやれば見た目も完璧に出来るのではないかと考えていく。


 その結果は―


「・・・割と良い」


「片桐ぃぃぃ!?」


「だめだめ! マスターが女性になったら、キャッキャウフフが出来なくなる!!」


「そこはあーしらが男になれば完璧じゃね?」


「逆ハーレムか・・・燃えるかもしれないね」


「落ち着け!?」


 どんどんIQが下がっていく彼女達の会話を無理やり中断させる。


「とりあえず解除しちゃ・・・これ中級なんだなぁ」


「今までの即死罠が下級で、これが中級って何を考えてるんだディザスターは」


「多分行き当たりばったりなんじゃね?」


 今までの行動やらを考えると片桐の言葉が真実に聞こえてくる。


「んじゃさくさく・・・・ぁ」 


「あ」


「あ」


「あーーーー!?」


 中級の解除に失敗し、トラップの効果が発動した―――




―128話了


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しょーもないトラップの癖に難易度が高い、これぞカオス(何

短いですが今年の投稿は以上になります。

皆さん閲覧ありがとうございました。

そして明日も普通に投稿しますので、来年からもどうぞ宜しくお願い致します。

では、今年もお世話なりました。

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