飛んで地獄に入る夏終わりの幽霊

「ここは天国ですか?」

盲目の霊が、俺に尋ねてきた。

「はい」

「良かった。やっと辿り着けた」

「……本当にそうだな」

俺は霊の手を切り落とした。叫ぶ霊に俺は嘲笑する。

「盛大な轢き逃げ事件起こした後、目ん玉潰れて死んだとは滑稽だな」


この獄卒様がこれ以上の罰を与えてやるから覚悟しな。

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