無駄な行い

バーで一人飲んでいると、男性が隣にやって来た。

「貴女の時間を僕に下さい」

そう言ってキャロルを目の前に置かれた。……良い男ではあるわね。でも、一応私は、チラリと男性の左薬指を見た。


指輪の形をした白い日焼け痕が、くっきりついている。

私は男性にシャンディ・ガフを突き出して帰った。

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