別れと生きる意味



 ◆




 季節は巡る。屋敷の屋根にも雪が積もるようになった。

 帝都も存外寒いのだと、柊水からの手紙で読んだ。

 玉龍大社の冬は寒い。美しい庭も雪で覆われ、純白の絨毯が広がっているかのようだった。陽の光を浴びる時間も日に日に短くなり、吐く息も白くなる。


 このような寒さの中外に出て鍛錬するほどの気力はないのか、いつしか何故か銀志からの干渉もぴたりと止んでいた。


(もう少ししたら、鹿乃子さんと一緒にこの屋敷から逃げるんだ)


 僅かな希望を抱きながら、翼妃は柊水の次の長期休みを待っていた。




 しかし、それを待たずして、翼妃の運命を変える出来事が起こる。

 その日は一段と冷え込む日だった。空は曇っており、今にも雨が降り出しそうだった。遠くから雷の音も聞こえていた。



「何……してるの」



 翼妃はその場に立ち尽くす。鹿乃子の苦しそうな声が聞こえて、本来は開けない他人の部屋の襖を開けたのだ。


 銀志に組み敷かれている女性。

 それが鹿乃子であることを理解するのに数秒。

 鹿乃子の衣服が乱されていることを理解するのに数秒。

 その衣服の中に、銀志の汚らわしい手が入れられているのを見て思考が停止する。


 鹿乃子はぼろぼろと涙を零していた。明らかに同意の上ではない。



「あ? 何だお前、邪魔すんな」

「……いつも、こんなこと、してたの」



 問いかける声が掠れた。



「いつもも何も、こいつは使用人だぜ? 使用人を好きに使って何が悪い。他の神鎮もしてることだろ」



 翼妃はそこでようやく気付く。

 女という性別を忌むべきものの象徴のように扱っているこの屋敷の人間が、どうして使用人には若い女性ばかりを雇っているのか。どうやらこの屋敷では、使用人の“使い道”は多様にあるらしい。



「こいつも最初は柊水に連れてこられたからってお高くとまってたが、体差し出せば忌み子に暴力振るわないっつったら身を呈して俺の言いなりになりやがったぜ」



 ぎゃはは、と笑う銀志の顔が歪んで見えた。

 激しい雨が地面を打ち付ける音がする。人の叫び声すらも掻き消してくれそうな、耳障りな雨音。


 こんなに怒りを抱いたのは、雀を殺されて以来だった。





 部屋の壁に立てかけられていた刀を手に取り、抜刀する。


 その様子を見た銀志は鹿乃子から手を離し、翼妃を振り返って馬鹿にしたように笑った。



「っはは、何だお前、この俺に歯向かう気か? 無駄だよ、無駄無駄。何の力もねぇ忌み子のくせに刀なんか持って何ができんだよ」



 銀志が翼妃に向かって手を翳す。たちまち水塊が生じ、翼妃を溺れさせようと迫ってくる。



 しかし――ばしゃり、と、水塊は翼妃にぶつかる前に床へ落ちた。



 銀志が目を見開いた。そして、もう一度手を翳す。水が翼妃に迫るが、それもまた、翼妃に届く直前で力を失ったかのようにただの水へと戻った。


 何故そんな現象が起こるのかは翼妃にも分からなかった。考える余裕がないと言う方が正しいかもしれない。翼妃の心は今、怒りで煮え滾っているのだから。



「これは……黒龍の加護……?」



 意味の分からないことを呟く銀志に、ふらふらと近付く。



「千年以上前に施された加護が黒龍の死後もまだ残ってるって言うのか?」



 銀志が焦ったように後退りした。



「黒龍様、お待ち下さい! 違うのです! その者は忌み子です! 加護するお相手を間違えております!」



 銀志と視線が交わらない。銀志は翼妃の背後を視ているようだった。何もないそこを見て命乞いのように叫んでいる。

 けれど翼妃にとってはそんなことどうでも良かった。ただ目の前の相手が憎かった。


 銀志が水を発生させようとする腕を切り落とす。凄まじい叫び声が室内を揺らした。血が飛び散る。鹿乃子が呆然とその様を見ている。

 床に転がる腕。何度も翼妃を殺した腕だ。銀志はまだ動いている。翼妃は呻きながら床をのたうち回る銀志に近付き、その首に手をかけた。



「沈め……っ」



 絞り出すように言うと、銀志の体から水が大量に発生していく。それは銀志の意思ではないようだった。



「沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め!!」



 翼妃が叫ぶと、水塊は銀志の体全体を包み、鼻と口さえ覆い、溺れさせていく。

 ――暴走している。確かに。


 ごぼ、ごぼぼっと必死に足掻いて逃れようとする銀志を押さえ付ける。


 そのうち、徐々に銀志の抵抗の力が弱まり、水も引いていった。



「どうしてですか……黒龍様…………」



 銀志が掠れた声で問いかけてくる。



「其の者は、あなた方を裏切り……殺……した…………」



 その言葉は途中で止まってしまった。銀志が絶命したからだ。



「翼妃様!」



 切断された腕を見て腰を抜かしてしまった様子の鹿乃子が、刀を持ったまま部屋を出ていこうとする翼妃を呼び止める。



「どこへ行くのですか!? おやめください! わたくしのことは良いんです! こんなことをしたら貴女が罪人に――」

「――私が、良くないの」



 鹿乃子の制止も無視して廊下へ出た。

 鹿乃子は翼妃がここまで復讐心を募らせていたことを知らない。鹿乃子が協力すると言ってくれたのはあくまでも薩摩國への逃亡であり、殺人ではない。

 だから“これ”に鹿乃子は関係がない。翼妃が単独で行う犯行だ。


 刀の先から血がぽたりぽたりと落ち長い廊下を汚していった。



 一番近かった部屋に寝ている神鎮から殺していった。雷雨が音を掻き消してくれた。被害者であろう使用人たちだけは活かし、何年も何年も翼妃を侮辱し苦しめた神鎮たちから暴走させていく。一度銀志を暴走させたからかやり方が掴めてきた。



「やめろ! やめろぉぉおおおお!!」



 自分を見下していた屋敷の者たちの悲痛な叫び。みっともなく地べたに這い蹲り、命乞いをしてくる廻神家の人間。中には翼妃の雀を殺した者もいただろう。翼妃はどの神鎮が雀を殺したか見ていないが、それなら全員殺してしまえばいいと思って刀を振り続けた。


 柊水に下手くそだと、一向にうまくならないと罵られ続けた剣術。

 しかし現に、神鎮たちは翼妃に敵わず逃げ惑っている。翼妃が下手なのではなく、柊水が規格外であるというだけなのだろう。




 神鎮たちの死体から制御できなくなった水が溢れ出している。血の海となった屋敷の中を裸足で走って鹿乃子を探した翼妃は、自室に移動していた彼女を見つけてその手を引っ張った。


 何人もの神鎮の権利を暴走させたせいで、近くの川が氾濫している。このままでは黒龍に願った通り、玉龍大社やこの屋敷が水の中に沈むだろう。その前に鹿乃子を連れて逃げなければと思った。


 ――しかし、共に走っている途中で鹿乃子がぴたりと足を止めた。



「これを持ってお逃げください……翼妃様」



 俯いたまま、紐で結ばれた袋を渡してくる。

 そこに入っていたのは三年前、白龍からもらって初めて見た物――大量の貨幣だった。



「翼妃様と、薩摩國の神様との間に、縁を結びました。これで絶対に翼妃様は火の神とお会いできます。地の神のお力は、偉大ですから……」



 縁を結ぶというのは、地属性の神鎮の権利だ。



「山を越えたところに駅がございます。そこから蒸気機関車に乗ることができます。何度か乗り換えれば薩摩國です。行き方は以前お伝えした通り。分からなければ、駅員に聞いてください。――翼妃様、貴女は、幸せになるべきお人です。どうか、お幸せに」

「鹿乃子さんは……? 一緒に行くよね……?」



 こんな場所に残っていても不幸になるだけだ。翼妃は鹿乃子を無理矢理にでも連れて行こうとした。しかし。



「わたくしはもう駄目でしょう」



 ぽつりと鹿乃子が呟く。その声は鹿乃子のものではなかった。



「――――――神のお怒りに触れました」



 次の瞬間、鹿乃子の目が真っ赤に充血し、狂ったように高笑いを始める。



「あアよゐよゐよゐよゐよゐよゐよゐよゐ――汝良きことを為し給ヱり然るにコそ余が認ムべき女なり是非尚更に為すベキを願わば凡てを壊さンと為す汝こそ美し――」



 その言葉は明らかに鹿乃子の意思を介して発せられたものではない。



(どういうこと……!? 神鎮の家系の人間は神様からの干渉を受けないんじゃ……)



 取り憑かれたように気味の悪い声を出す鹿乃子を呆然と眺めていると、鹿乃子の拳が翼妃に襲いかかってきた。その勢いは人の力を超えており、鹿乃子が殴った廊下の床に大きく穴が開いている。あの拳が当たっていたら死んでいたかもしれない。



「……っ鹿乃子さん! 鹿乃子さん、お願い! 正気に戻って!」



 屋敷全体に津波のように水が流れ込んでくる。早く行かなければならない。


 鹿乃子がもう正気ではないことは翼妃にも分かる。けれど、どうしてもすぐに見捨てることができない。川に浸かればどんな傷も治ってしまうと伝えた時、涙を流してくれた鹿乃子の顔が頭に浮かぶのだ。



 鹿乃子の顔が崩れ、異形のような見た目に成り果てていく。そしてその爪は凶器のように長く尖り、鹿乃子の体を揺らす翼妃の体を刺した。血が吹き出すが、水に浸かっているためにすぐにその怪我は治っていく。



「鹿乃子さん! 鹿乃子さん! ねぇ、応えてよ!」

「汝再ビ我らヲ遺しむか背信ノ者よ――」



 翼妃が泣きながら叫んでも、鹿乃子はよく分からない言葉を喋るばかりで戻ってこない。


 そのうち、異形と化した鹿乃子の目がぎらりと光る。その手が振り翳された時、翼妃は死の予感を覚えた。



 ――次の瞬間、視界が一気に揺れ、翼妃は水の中から出されていた。翼妃の体はどんどんと空へ舞い上がり、宙に浮いている。鹿乃子の姿が遠ざかっていく。



 何が起こったのか一瞬分からなかった。誰かが自分の体を抱えて跳び上がったことに遅れて気付く。


 卯の花色の着物と、月白の髪がよく似合う男性――白龍だ。会うのは実に三年ぶりであった。



「白龍、だめ! 鹿乃子さんが……っ」

「あれはもうお前の知る人物ではない。俺がここへ来られたことがその証だ」



 鹿乃子が傍にいると、白龍は翼妃に近付くことができない、と柊水が言っていた。こうして白龍が翼妃を助けに来られたということは、鹿乃子はもう鹿乃子ではないのだ。その事実を突き付けられ、翼妃は白龍にしがみついて啜り泣いた。


 白龍は山の上、水が来ないところに降り立ち、水の中に沈みゆく玉龍大社を眺める。



「白龍、ごめ……白龍が祀られてるところなのに、ごめん」



 泣きながら謝るびしょ濡れの翼妃に、白龍は優しく笑った。その笑顔は昔見せてくれたものと何ら変わりなかった。懐かしくてまたぼろぼろと涙が出てくる。



「お前が謝ることではない。社が水に沈んだところで俺の力は衰えん。地震などで崩壊したのなら話は別だが、水はむしろ俺たちの力を増強させるものだ」

「本当に白龍だよね……?」



 久しぶりすぎて実感が湧かず、ぺしぺしと濡れた手で白龍の顔を触る。すると白龍が少し意地悪そうな顔をした。



「信じられないのであれば、もっと深いところで俺を確かめてみるか?」



 意味が分からず首を傾げる翼妃に、白龍は「お前にはまだ早かったな」と冗談めかして笑った。



「それにしても、まさかお前があんな大胆な行動に出るとはな。まぁ、現当主と次期当主までは殺せていないようだが」



 現当主、柊水の父親は出張で不在だ。そもそも年末年始などの重要な祭事以外で屋敷に居ることの方が少ない。柊水も帝都に居る。確かにその二人は殺せなかった。白龍の発言が気になって聞き返す。



「白龍は、私に神鎮を殺してほしかったの……?」



 神鎮の家系が絶やされれば白龍たち神々も困るはずである。神を祀る者、神と人間の間を取る者がいなければ神々は力を発揮できない。神は人からの信仰を力にするためだ。人に敬われず、見向きもされなくなった神の末路は悲惨である。神と人、特に神鎮は助け合って生きている。それなのにどうしてそんなことを言うのだろう。



「まさか。お前に手を汚してほしいなどと思うわけがないだろう」



 白龍が翼妃に手を翳す。濡れていた翼妃の服や髪が乾いていった。



「これからどうするつもりだ? もう廻神家へは戻れないだろう」

「それは……」

「俺と一緒に隠れ住むか? お前を傷付ける者などどこにもいない場所で」

「え?」

「俺と二人で、小さな社を建てて暮らそう。お前が二十になるまで」



 頷きそうになった。それはどんなに平和な暮らしだろうと思った。あの夢の中のように、誰にも虐げられることなく、白龍や白龍に仕える女性たちと遊んで暮らす――想像しただけで楽しい。


 しかしその時、異形となる間際の鹿乃子の言葉が過ぎった。



 ――『どうか、お幸せに』。



 気付けば、翼妃はふるふると首を横に振っていた。



「……何故だ?」

「まだやらなきゃいけないことがある」



 翼妃は鹿乃子にもらった貨幣の入った袋を強く握り締め、白龍から離れて山道を歩いた。白龍は人間の姿のまま玉龍大社を離れられないはずだ。龍の姿になった場合も、そう長くは外の世界に居られないと聞いている。白龍にも付いてきてほしいが、おそらくここまでだろう。

 翼妃の予想通り、少し歩き続けて山を登ったところで、白龍は立ち止まり付いてこなくなった。

 そこで翼妃は、白龍を振り返る。



「――白龍、どうして私を祟るの?」



 白龍が僅かに瞠目した。


 ――すぐに否定しない。その反応を見て暗い気持ちになった。


 祟りはただの仕組みではなく神の意思を介在している。どれだけ書物を読み込んでも、それを否定する記述はなかった。

 幼い頃翼妃を虐めた女児を殺したのも、翼妃の家族を殺したのも、柊水の母親を殺したのも、白龍である可能性がある。できれば考えたくなかった。しかし玉龍大社のことを知るにつれて、忌み子など元々おらず、歴史の途中で神の意思でできたものだと分かってきた。



「……祟っているのは俺ではない」



 沈黙の後、ようやく白龍が否定した。



「何故あの次期当主が憎い俺を殺さないと思う? 俺がお前を祟りから守っているからだ。何度生まれ変わったお前も、俺が守っている。前のお前も、その前のお前もだ」



 神を殺す。そんなことが人間にできるとは思わない。しかし白龍は、神鎮であればできるような言い方をする。

 白龍でなければ自分は一体誰に祟られているのだ、と思った時、不意に黒龍のことを思い出した。奥宮を不在にしている神。銀志が死んだと表現したもう一体の龍神。奥宮に近付くと頭痛がする。であれば、翼妃を祟っているのは――。

 しかしそれよりも先に、気になることがあった。



「……白龍は、祟りを止められるってこと?」

「ああ」

「じゃあ、どうして、私の家族が死ぬのは止めてくれなかったの」



 違和感がする。白龍は何か隠している。



「俺はお前以外の全てがどうでもいいからだ」



 夜風が、白龍の卯の花色の着物を揺らした。



「お前の家族など、俺にとってただのお前の付属品に過ぎなかった」



 ――祟りは止まらない。白龍は祟りを止めようとはしていない。



「……さよなら。白龍」



 会えて嬉しかった。ずっと会いたかった。幼い頃から白龍のことが大好きだった。けれど、翼妃と白龍の間には、根本的に埋まらない深い溝があるように感じた。人間の倫理と神の倫理は違う。


 翼妃が呟いた“さよなら”には、廻神家への別れの気持ち、更に言えば玉龍大社への別れの気持ちが入っていた。



「待て!」



 踵を返して走り出す翼妃を、後ろの白龍が呼び止める。



「……お前はまた、俺たちを置いていくのか」

   『汝再ビ我らヲ遺しむか背信ノ者よ――』



 白龍の悲しげな声と、狂った鹿乃子の声が何故か重なる。

 翼妃はぎゅっと目を瞑り、振り返らずに走った。





 山を超え、駅へ向かった。

 重厚感の真っ黒な蒸気機関車を見るのは、十歳の時以来だ。あの時は白龍と一緒だった。初めて外へ連れて行ってくれた白龍を置いて、翼妃は一人でそれに乗り込む。裸足のまま、擦り傷だらけで入ってくる翼妃を、乗客は不思議そうな目で見てきた。


 しばらくすると汽笛が鳴り、蒸気機関車が走り出す。柊水もこれに乗って帝都へ行ったのだろうか、と翼妃はぼんやりと思った。



 ――廻神家への復讐は終わったと言ってもいい。最も憎らしかった柊水に何もできていないことが心残りだが、それでももうあそこには戻れない。



 しかし、これでは“今回の”翼妃が救われただけだ。三百年後生まれる翼妃の生まれ変わりはまた忌み子となり、祟りによって苦しむ。


 そして、周りの人間も悲劇に遭う。

 鹿乃子の表情を思い出し、きゅっと唇を噛んだ。



(この祟りの輪廻から脱する)



 次こそ誰も被害者にしないように。



 あの屋敷の書物は全て読んだ。あの屋敷でできることはもうないと言っていい。

 これから行くのは五家の中の一つ、宰神家。廻神家と並ぶほど古くからある神鎮の家系だ。そこへ行けば何か手掛かりがあるかもしれない。

 幸いにも、最期に鹿乃子が火の神との間に“縁”を結んでくれた。必ず宰神家の元へは辿り着くだろう。



 祟りの正体を調べ、廻神家の悪しき風習を根絶する。



 十三歳。これが、翼妃が初めて生きる目的を持った日だった。





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