歌詞集
岡倉桜紅
夏の幽霊
木陰の緑が濃いとか
吹く風が温いとか
そんな午後の中で
小説を読んでる
縁側の朝顔
もう下を向いて
隣の部屋で
電話が鳴ってる
変だな、夏が 終わらないんだ
夏の幽霊になって
あの日の風景になって
瓶のラムネ一つで
ずっと胸が痛いような
青は遠景に消えて
空が宇宙と溶けてる
繰り返すまま
夕になっていく
向日葵の背が高いとか
まだバスが来ないとか
蝉の鳴く田舎道
夜祭を待ってる
鳥居越しの花火
水面の蛍
いつか行ったあの
無人駅を想う
そうだよ、夏は 終わらないんだ
君は幽霊になって
あの日の風景のままで
消える花のせいで
ずっと胸が痛いような
藍の絵の中に棲んで
空は透明に澄んでる
繰り返すまま
朝を待っている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます