【速報】学校からの帰宅途中でモンスターの卵を拾ったわ!!【祝43万PV!!】

聖羅 

第1話【速報】俺氏念願のモンスターのタマゴを入手する!!



モンスターそれは、数十年前にこの世界にやってきた生物の事だ。モンスター達は軒並み地球上では考えられないような能力や身体能力等を持っており、出現当初は極稀に人間を襲う個体が居たらしい…だが、人間を襲うような個体はなぜかすぐにこの世界から消えてしまった…



この世界では、生まれた時からテイム能力を全員が等しく持っており、10歳になったタイミングで一体のモンスターが国から与えられるのだ。



ただ、このタイミングで与えられるモンスターに関しては弱いモンスターしか与えられないため最終的には、テイムを解消して別れる可能性が高いらしい…



俺の場合、10歳になったタイミングでモンスターは与えられたものの、そのモンスターが俺のことを見るなり逃げてしまったのだ。その後政府の担当者が来て謝罪をした上で、他のモンスターを連れてきてくれたのだが、そのモンスターも俺を見るなり怖がってしまい、到底テイムすることができるような状態ではなくなってしまった…



つまり俺は、モンスターをテイムしようとしてもモンスターに逃げられるため、テイム出来ないのだ…これはこの世界では本当に致命的で、『モンスターをテイムしていないやつは人間じゃない』とまで言われているのだ…



テイムしたモンスターを持たない俺はいじめっ子たちにとって格好の的だったのか、中学校に入ってから卒業するまでずっとイジメが続いていた。そして高校生になり、イジメられることはないだろうと安堵していたのもつかの間、またイジメられるようになってしまったのだ…



運動系の部活に入り、なんとか友達と呼べる人達を作ることが出来た事で最近はイジメられることも無くなってきた…しかし、俺には疑問に思っていることがある!!



どうして俺の事を見ると、モンスター達は逃げようとするんだ?どうすれば俺はモンスターをテイムすることができるのだろうか…といつも考えていた。



子供の頃から、ダンジョンを攻略すると呼ばれる職業につきたいと思っていた。しかし探索者は、テイムしたモンスターが居ないとなれないのだ。








俺は両親に相談して、将来の夢を叶えるためにもどうにかしてモンスターをテイムしようとしたのだ…しかし現実は非常だった…



「なんで俺のことを見た途端に、そんなに怖がるんだよ…」


「涼介…必ずしもモンスターをテイムする必要はないのよ?貴方以外にもモンスターをテイムすることが出来ていない子だっているはずだもの…もちろん貴方の夢を否定するわけじゃないし、全力で応援したいとは思っているわ…」


「お父さんもモンスターをテイムしていた事があるけどな…探索者として活動していく中で失うのは辛いんだ…だから、涼介にはモンスターをテイムする必要はないと思ってるんだ…」


「父さんは俺が学校でいじめられていること知ってるよね?俺だって何度もテイムをしようと試してるけど、成果が出てないのは知っているよ…でも、父さんはテイムしたことあるんでしょ?それだったら俺よりかはいいじゃん…」


「すまない涼介…俺が悪かった。先生、どうしてモンスター達が涼介のことを見ると逃げようとしたり、怖がってしまうのか説明してもらえませんか?涼介のためにもよろしくお願いします」


「…確実性はありませんし、あくまで可能性の話になりますが、それでも良ければお話できます。」


「どんな話でも良いので、涼介のためによろしくお願いします!!」


俺の名前は、両親との会話で分かる通り涼介と言う…モンスターが俺の事を見たりすると逃げたり怖がったりするため、現在テイムしているモンスターは脅威の0だ…


「分かりました…涼介君は、何故かモンスターに避けられてしまうんだよね?」


「そうです…避けられるというよりも、俺のことを見ると先程のように逃げようとしたり、怖がったりするんです…強いモンスターだと、俺のことを警戒するかのように威嚇するんです」


「そうですか…では私の仮説を聞いてください。貴方のことをモンスターが怖がったり、逃げようとするのは体質なのではないかと考えます。」


「体質ですか?」


「はい。例えば日本ランキング2位の八谷美世さんは、モンスターにとことん好かれるようなんです。どういうことかと言うと、モンスターの強さ等を無視して彼女はテイムすることが可能になるらしいです。加えて他者がテイムしているモンスターでさえも、上手く行けば上書きテイムする事が可能なんです。実際に彼女は数人のモンスターを上書きテイムしていますね…」


「それって許されるんですか!?テイムされているモンスターを、他者が個人が保有しているモンスターに対して、テイム等をしようとしたりするのは犯罪じゃないんですか!!」


「落ち着いてください。政府や警察も最初の頃は対応しようとしたんです…しかし、時すでに遅しって感じで、彼女が力をつけすぎていたわけです…結果的に、政府は強力な能力を持つ彼女が、日本国との関係悪化を理由に海外に行かれる事を恐れたため、現在は彼女が他者のモンスターをテイムしてもお咎めなしになっています」



俺はその話を聞いてすごい怒りが湧いてきた…『君はモンスターをテイムしていないから関係ないだろう!!』と言う人もいるかも知れないが、政府の対応を知って無性にイライラした…



俺なんてモンスターをテイムすることすら出来ていないのに…










あれから数日経ち、俺は落ち着いた学校生活を送っていた…部活に励み、家に帰って両親と一緒に食事を取り就寝する…そんな日々が続いていたある日、緊急避難警報が出された。


緊急避難警報が発表された時、俺は学校からの帰宅途中であり、全速力で家に向かって走っていた…しかし道端に卵のようなものが落ちているのを発見して、思わず拾って家に持ち帰ってしまった…


そしてこの卵について調べるため、普段から見ているに投稿することにした…






皆さまこんばんは!!

他の作品から見てくれている人は、深夜なのにこの作品を見てくれてありがとうございます!!


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