ライジング必勝法

 改めまして僕のスイングトレードの方法の紹介をいたしたく思います。


 名前は「ライジング必勝法」です。


 この必勝法は「板」のアンダーとオーバーの差を読み、アンダーがオーバーの3倍以上の銘柄のみに投資をするという、非常にシンプルかつ強力な投資法です。


 チャートの形状を検索する機能はSBI証券、楽天証券についています。ここでは僕が使っている楽天証券のパソコンツール「マーケットスピード2」で説明していきます。


 まず画面左の「投資情報」を開き、「銘柄ナビ」を選択します。


 すると9分割のいろんな形状の銘柄群が出てきます。いちばんスタンダードなのは「上昇」です。500銘柄以上あるはずです。上昇をクリックするとその形状にそった銘柄名がずらっと出てきます。


 これを上から順番に見ていくのです。そして銘柄の枠内をクリックします。すると自動的に「板」が現われます。そこでオーバーの左側の数値、アンダーの右側の数値をくらべてみて、アンダーが3倍以上の株があったら証券コードと銘柄名をメモしていきます。


 下まで(100銘柄)行ったら、右のバーを上に上げます。すると右上に1 2 3 4 5……と次の銘柄群が出てきます。それをできる限り調べてください。僕は500銘柄調べています。2時間ほどかかりますが。


 このアンダーの厚さの差こそが期待値に相当します。そしてこれが僕がさいさん言っていたパラメーターのことなのです。パラメーターが逆転するとはオーバーの方がアンダーを上回る事態をさします。こうなるともう上昇の目はほとんどありません。利確、または損切りしてください。つまり株価の上がり下がりに一喜一憂するんじゃなくて期待値の増減で行動を決定してくださいということです。


 選ぶのは基本プライムだけ。グロースは絶対に避けてください。僕も何度もグロースで手痛い暴落をくらっていますので。


 それから人気テーマ株に沿っている株かどうかを考えます。人気テーマ株だったら資金流入が起きやすい、つまり株価が上がりやすいためです。


 次に上にあるチャートをチェックします。なるべく真っ直ぐなチャートが理想です。上昇トレンドが崩れにくいためです。


 候補株が20銘柄ほどに絞れたら業績欄も見ましょう。太陽マークが出ていればOKです。曇り、雨マークははじきましょう。


 最後に四季報を読み、「増益」だの「増配」だのよさげなことを書いていれば合格です。最高評価は【連続最高益】です。がんばって探してみてください。


 こうして残った10銘柄くらいの候補株の中から総合的に考え、5銘柄に分散投資し、翌月曜日に買いをいれてください。しかし月曜日の朝8時から9時まで、気配値が表示している時にパラメーターが逆転してオーバーの方が大きくなっていることがたまにあります。そのときは予備の10銘柄ほどに絞り込んだ別の銘柄のパラメーターを調べ、アンダーが3倍以上の銘柄と即座に差し替えてください。


 売り時ですが、基本は月曜日に買い、金曜日に売ります。


 金曜日の終わりごろ、まだアンダーが3倍以上あれば、売らずに次の週まで続けるのもありです。またその日にかなり下落したら迷わず損切りしましょう。さらにアンダーとオーバーが拮抗してきたら売り時を探りましょう。逆転したら迷わず利確、または損切りをしましょう。これはかなり重要なポイントです。


 概して言えることは、まずアンダー3倍以上の銘柄が最優先されるということです。それに続いて上昇銘柄か否か、つぎに四季報の内容……と続きます。


 この考え方は長期投資をしている方は驚かれるでしょう。長期ではまず業績の分析が最優先にくるだろうからです。


 しかしスイングでは持って2週間ほど。ヒット&アウェイですから業績の行方などは些末なことなのです。今人気があるかないか、これに焦点をあてている投資法なのです。


 なぜオーバーよりもアンダーのほうが厚いと株価が上がりやすくなるのでしょうか。それは株式市場が「オークション方式」をとっているからです。


 オーバー=売り注文、アンダー=買い注文


 オークションなので、買いたい人が多い方が上がりやすいし、売りたい人が多ければ値崩れしやすいのです。上下の板の数を均等に表示する決まりですから株価が上がれば買いの指値はどんどん下の方に隠れてアンダーになっていく傾向があるのです。


 さらにこれは心理的な要因であると考えられます。アンダーがオーバーを上回ると、投資家が株価の上昇を期待していることを意味します。投資家が多くの指値注文を出すことで、株価の上昇を促進します。反対に、投資家が少ない場合、株価が下落する可能性が高くなります。


 総括するとあくまで傾向、可能性なのですが、やはりアンダーが厚い方が株価が上がりやすいバイアスが常にかかり続けることになるわけです。


 オーバーやアンダーの指値は、期待感や不安感など投資家の心理を写す鏡のようなものなのです。


 チャートの形状で明確な「上昇」を選ぶと、それだけで上昇トレンドのベクトルを信じる方はその銘柄の期待値が高いのは感覚的に分かると思いますが、これのボーダーラインを超えさせるものこそアンダーの厚みだと僕は考えています。


 こう考えると、非常にパチンコっぽく考えることができることと思います。オーバーとアンダーの厚みの差が薄いのはボーダーラインギリギリ。3倍をつけていると千円25回転ぐらい。5倍は千円28回転!


 元パチプロとしては、この投資法におけるオーバーとアンダーの差をこんな風に考えているわけです。どうです。銘柄選びがワクワクしてきませんか?


 だからパチンコでも千円28回転の台でも大ハマリをくらうと負けることがあるように、5倍の銘柄でも地合いが悪すぎると負けてしまうこともあります。絶対ではありません。トータルで見れば勝つという考え方はパチンコと同じです。


 オーバーとアンダーの重要性が伝わったのではないかと思いますが。考え方は非常に「釘読み」に似ているんです。


 以上で説明は終わりです。


「えっこれだけ?」と思うでしょう。しかしこれで7~8割勝てるんです。


 教えてもらえばなんということもない難しくもなんともないことでしょうけど、これに気づくまでに5年の月日がいりました。あなたがもしパチプロあるいは元パチプロならパチンコで勝つにあたって勝ち方を知ったら難しくもなんともないゲームでしょうけど、それまではとにかく複雑に複雑に考えていた時期もあったのではないでしょうか。しかし勝ち方をマスターすれば本当に単純に「釘がいい台を選ぶ。そしてあとは持ち玉でねばるだけ」。思考は研ぎ澄まされ余計な事を考えずに勝負に挑み、とにかくシンプルに頭の整理がついていたのではないかと思います。


 必勝法なんてそんなものです。そこに到達するまでが大変なのです。


 参考になったでしょうか。これにて「ライジング必勝法」の解説は終わりです。


 それではありがとうございました。ご幸運を。


これがライジング必勝法の全貌です。前はアンダー2倍株でよしとしていましたが、今は3倍以上にグレードアップしました。500銘柄と調べる株数が圧倒的に増えたからです。穴はほぼなくなりました。


長期投資の傍らで、遊びでやってみてください。7割は勝てると思いますよん。


 

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