蜩や痩せた女の七分袖

ひぐらしややせたおんなのしちぶそで


この句は、ひぐらしが鳴く頃になると少し朝晩が涼しくなり、七分袖を着る人も出てくるだろうなぁと。

ただ、暑がりさんは半袖のままでしょうから、痩せた女性(失礼!)が先行して七分袖を着るのかなと、ぼーっと外の街行く女性を眺めながら考えたものです。

季語は「蜩」になります。


この句ですが、お三方ほど参加者の方の選に入れていただき、うちお一人は特選に挙げていただきました。とてもうれしかったです。


ただですね、詠まれ方、鑑賞のされ方が全く意図したものとは違っておりました。


「夏場に病気をしてやつれた女性が、やせ細った腕を見られなくないと七分袖を着ているのだ」という少し寂しさを持った句として捉えられたようです。


「実はですね・・・」と作句の意図を説明したところ、季語に「蜩」を持ってきているので、哀し気な句に詠まれるのは仕方がないのでは?とのご指摘を先生からいただきました。


季語と中七・下五の組み合わせが上手くいかなかった例として

(ん?うまくいったのかな?)、反省したいと思います。

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