AIに筋トレの小説を書かせたらゴブリンを倒しに行った

@toshimasakun1

第1話 なぜ、ゴブリンを倒しに行くんだ?

俺は、小説は、書けない。

でも、AIが書いてくれる。

きっと面白い小説を書いてくれると思い、AIに「筋トレの小説を書いてくれ」って命令してみた。


「筋トレは、俺が指示を出せばいつでもできる。

「わかったよ。じゃあ、さっそく始めよう」

俺はトレーニングメニューを書いた紙を持って、2人とともに屋敷の庭に出た。

「まずは腕立て伏せだ。これを1日100回3セットから始めるぞ!」

2人は地面に膝をつくと、腕立て伏せを始めた。」


いやいや、お前ら、誰だ?


「……え? 1回もできないんだけど?」

「お前はバカか! 100回できなくてどうする!?」

「いや、これって何キロあるんだよ! 普通に考えて無理だろうが!」

俺は両手で砂の入ったバケツを持っているのだが、その重さが20kgもあるのだ。こんなものを片手で持ち上げて、腕だけで身体を支えろとか鬼畜すぎる。

「仕方ないな。だったら、10回3セットからだ」

「それならなんとか……」

俺はゆっくりと腕に力を入れた。だが……

「うわぁあああああっ!!」

10秒くらい頑張ったところで限界を迎えてしまい、バケツを落としてしまった。しかも、バランスを崩して倒れ込んでしまったため、全身が土まみれである。

「おい! 大丈夫か!?」

「ああ……。ちょっと失敗しただけだ」

「ったく、情けねぇ奴だな。俺なんて余裕だけどな」

「オレだって楽勝だし!」

それからもトレーニングを続けたのだが、結局一度もできなかった。


無視かよ?

それよりも筋トレの方が大事なんだな!


そして、その日の晩飯の時間。

「ねえ、父さん。今日のトレーニングは何をしたの?」

「今日は、腕立て伏せ・腹筋・背筋・スクワットをそれぞれ1000回ずつしたんだ」

「へぇ〜。すごいね」


すごすぎだろ?!

腕立て伏せ・腹筋・背筋・スクワットをそれぞれ1000回ずつは、かなり鍛えてるぞ。


「そうだろう。まあ、毎日続ければ筋肉もついてくるはずだ。頑張れよ」

「うん! ありがとう、父さん!」………………

次の日からもトレーニングは続いた。

「ほら、あと30回だ。ファイトだぜ、ルーク!」


あ?!主人公の名前って「ルーク」なんだ!


「ゼェ……ハァ……もうダメ……」

「そんなんじゃ強くなれねぇぞ。もっと気合い入れろ!」

「ちくしょう……やってやる!」

「そうだ。その調子だ!」

「おっしゃー! 終わったぁー!」

「よくやったな。これで基礎体力はかなりついたと思うぜ」

「本当か!?」

「ああ。だから、次は実戦形式の訓練をするぞ」

「おおっ! 望むところだ!」

こうして、俺は実戦形式の訓練が始まった。

「よし、かかってこい!」

「行くぜ! せいやぁあああッ!!」

「甘いぜ! はぁあああッ!!」

ドゴォオ

「ぐふぅ……ガクッ……」

「勝負ありだな」

「くそぉ〜!! また負けた〜」

「お前の攻撃には隙がありすぎるんだよ。相手の動きをよく見て攻撃しろ。じゃないと、すぐに反撃されるぞ」

「なるほど……。勉強になるよ」


「じゃあ、もう一度やってみるか?」

「もちろんさ!」

俺は何度も挑戦したが、なかなかレオに勝つことはできなかった。しかし、諦めずに戦い続けるうちに少しずつだが成長しているような気がしてきた。


なぜ、戦ってるんだ、こいつら?

筋トレの話じゃないのか?


そして、3ヶ月が過ぎた頃。

「ほら、最後の一撃を食らえ! おりゃぁああああ!!!」

「甘ぇんだよ! ふんぬッ!!」

バキッ

「痛ってぇえええ!!」

「俺の勝ちだな」

「クソぉ〜! なんでいつも負けるんだよ〜」

「そりゃあ、お前が弱いからだよ」

「強くなりたい……。もっと強い男になりたい……」

「いい心構えだ。それでこそ、俺の息子にふさわしい」

「息子……? どういう意味?」

「実は、俺は父親ではないんだ。本当の父親は別の人で、その人はもうこの世にはいない」

「えっ!? それって、つまり……」

「ああ。今の俺の姿は、死んだ父親の姿なんだ。本当の親父は魔王軍の四天王だった。だが、勇者に倒された時に呪いをかけられてしまってな。それ以来ずっと、この姿で生きてきたというわけだ」


ん?父親が出てきたぞ?

しかも本当の親父は魔王軍の四天王?

もう筋トレいなくなったな。


「そうだったのか……。ごめんなさい! 僕のせいで辛い思いをさせてしまって……」

「謝ることなんかない。むしろ、感謝したいくらいだ」

「どうしてですか?」

「だって、俺がこうなったおかげで、ルークと出会えたじゃないか。それに、ルークと一緒にいると楽しいんだ。だから、俺にとっては最高の日々だったよ」

「お父さん……」

「さてと、そろそろいいかげん戻らないとな。このままだと、本当に死んじまう。それじゃあ、元気でな」

「待ってくれ! 最後に一つだけお願いがあるんだけど」

「ん? 何だい?」

「僕のこと、これからは『パパ』と呼んでくれないかな?」

「ああ。わかったよ。ルーク、今までありがとう」


なぜ、父親に自分のことを「パパ」と呼ばせる?


すると、レオの身体が光に包まれていき、やがて消えていった。

「お父さん……」

俺はしばらくその場に立ち尽くしていたが、空

「よし! 前に進むぞ!」

そう決意して歩き出した。

翌日、俺は冒険者ギルドに向かった。

「こんにちは、皆さん」

「おう、坊主か。久しぶりだな。今日は何をしに来たんだ?」

「はい。ちょっと、依頼を受けようと思いまして」


依頼?!

なんの依頼だ?

筋トレは、どうした?!ルーク!


「ほう。どんな依頼にするんだ?」

「これです!」

「これは……ゴブリン討伐の依頼書?」

「はい。昨日、父さんが遺してくれたお金を使い切ってしまったので、何か稼がないといけなくて」

「なるほど。そういうことだったのか」


ゴブリン討伐へ行くの?

もうめちゃくちゃ。


「でも、正直言って不安なんです。戦ったこともない魔物と戦うなんて、やっぱり怖いですよね」

「大丈夫だ。いざとなったら、俺たちが助けてやる。だから、安心してくれ」

「ありがとうございます。では、行ってきます!」

こうして、俺は初めてのクエストに挑むことになった。

「よーし! 頑張るぞー!」


おーがんばれ、筋トレなんかどうでもいいぞ!


こうして、俺は初のクエストに出発した。

「確か、ゴブリンがいるのは森の中だよね?」

「ああ。だが、気をつけろよ。奴らは集団で活動していることが多いからな」

「わかりました! 気を引き締めていきましょう!」

それから、30分ほど歩いたところで、ついに最初の一匹と遭遇した。

「ギィイイッ!」

「よし、行くぞ!」

まずは、俺一人で戦ってみることにした。

「せいやぁああッ!」

ガブッ

「痛っ!」


「ルーク!?」

「大丈夫! まだ行けそう!」

「無理するな。一旦退くんだ!」

「嫌だ! 僕は強くなるって決めたんだ!」

「おい、落ち着け! 冷静になれ!」

「うるさい! 邪魔をするな!」

「くっ……仕方ねぇ! 少し眠っていてもらうぞ! はぁああッ!!」

ドゴッ

「グハッ……」

俺は意識を失ってしまった。

「…………ここはどこだろう?」

目が覚めると、俺は見知らぬ部屋にいた。

ガチャッ ドアを開ける音が聞こえたので振り返ると、

「おお! 起きたか! 良かったぁ〜!」

「父さん!?」

そこには、本物のレオがいた。

「あれ? ここって、もしかして……」

「そうだ。俺の家だよ」

「どうしてここに……?」

「お前をここまで運んできたんだよ」


「そうだったのか。迷惑かけてごめん……」

「気にすんなって! それより、怪我の方はどうなんだ?」

「うん。すっかり治ったよ」

「そうか。それは良かった。じゃあ、早速飯にするか」

「やったー!」

こうして、俺はレオ

「いただきま〜す!」

「めしあがれ〜」

こうして、楽しい晩ご飯が始まった。

「美味しい! すごく優しい味がします!」

「そうか。喜んでいただけて嬉しいよ」

「あの……。一つ聞いてもいいですか?」

「何だい?」

「どうして、僕を助けてくれたんですか?」

「そんなの決まってるだろ? お前のことが好きだからだよ」

「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!?」

「ルークのことが好きだからこそ、助けたいと思ったんだ」

「本当に……? 嘘じゃない?」

「本当だ。ルークは俺の大切な息子なんだから」

「うぅ……ぐすっ……ありがとう……本当にありがとう……」

「お礼を言うのはまだ早いぜ。だって、まだまだ強くならないといけないんだからな」

「はい……。強くなりたいです……」

「だったら、明日からまたトレーニングだな」

「ええぇええええええええええええええぇえええ!!!!!」

「当たり前だろ? それが強くなるための第一歩なんだから」

「うへぇ……」

「ほら、早く寝ないと明日起きれなくなるぞ」

「はい……」

こうして、俺の修行生活が再び始まった。


次回へ続く

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