第16話 2つの国のその後と魔王の影響
地上では交流が途絶えていたリンガイアとディナラインが再び同盟国として交流が再開するのだった
ディナライン王国のエストランダム王とリンガイア王国のリング王は互いに情報交換したり支援し合うようになっていった
その様子を見ていたダイダロスは安堵していた
「俺が死んでから疎遠になっていた両国が再び交流するようになったみたいだな…良かった」
「エスメラルダも嫁ぎ先で幸せにしているみたいだわ…」
ダイダロスとリンダリアは両国の交流が復興した事を心から喜ぶのだった
その日の夜
極楽亭にはダイダロスとリンダリアそしてリンスロットとニルヴァーナの姿があった
ダイダロスとリンダリアからディナラインとリンガイアの同盟国としての交流が復興した事を聞いたリンスロットとニルヴァーナは喜ぶのだった
「俺達のせいで交流が途絶えたようなものだったから責任を感じていたんだ」
「そうね…あの時は私もどうにかしていたわ」
「何を言うか…あの時儂がもっと早く気づいていればお前を助けられていたかもしれない…儂にも責任はある」
「それを言うなら私も…貴方達を残して自害しなかったなら防げていたかもしれないのに…」
「悪い事が続いたなあの頃は…」
「おそらくそれは魔王が復活する時期が近づいて来た前兆のようなものだったと思われますよ?」
4人が振り返るとそこには神様の姿があった
「お話が聞こえてしまいましたのでね…貴方達が責任を感じる必要はありませんよ。ダイダロスさんが魔物に殺された時に何か違和感は感じませんでしたか?」
「そう言われて見れば…あの地域に居ないはずの強力な魔物に襲われたんだ」
「ニルヴァーナさんが自害される少し前からリンスロットさんは魔物退治などで忙しくて一緒にいる時間が減っていたのでは?その為に話をする機会も減って心が衰弱していっていたのでは?」
「そうよ…あの頃リンスロット様は城の近くに魔物が急に増えて兵士達と連日魔物退治で忙しかったのよ…そのせいで夫婦の時間がほとんど無かったわ」
「リンダリアさんを犯したはぐれエルフは魔王の集気の影響を受けていて操られていたようですね〜いつもなら魔法で蹴散らしたり出来たはずなのに妙に強かったと思いませんでしたか?」
「言われてみれば…」
「魔王の復活が近づいて魔物がより強力に凶暴になったり魔王の集気の影響を受けて悪さをする者も増えていたのですよ。リンダリアさんも魔王の集気の影響を受けてしまったようですからね。ですから貴方達が責任を感じる必要は無いのです」
「そう言われると全て辻褄が合うな…魔王の集気の影響だったのか…」
「その話はそれくらいにして今日はディナラインとリンガイアの同盟国の交流復活を祝っているのですから楽しく飲みましょうよ」
そう言って神様は満面の笑みを浮かべるのだった
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